月曜日のCOMPASSです。
COMPASSに通い始めて1年半になるお友達、春に年中さんになりました。
落ち着いた様子を見せない我が子への思いは来年に迫る小学校への進学です。
学校で行われる45分授業の間は着座していられるようにと願っておられました。
こだわりが強く変化に対応するのが難しいお友達が学校生活に馴染むだろうか?
学校での集団生活が円滑に送れるだろうかと、保護者様のお悩みは尽きません。
COMPASSの立案した個別支援計画は、着座して課題に取り組むことができるようにという保護者様の思いに応えたものとなりました。
お友達の苦手な慣れない環境でもあるCOMPASSですので、事業所に慣れ親しみながら通所できることを当面の目標に。
そして先生と一緒に正しい生活動作が出来ように促し、導くことを目指します。
お友達が興味を引くような楽しい遊びの活動を取り入れます。
指先をたくさん使う型はめ、木ネジ、せんたくばさみ、ブロック、ペグさし、色分け、マッチング
また、落ち着きを育てるためには「静かタイム」を導入。
言葉を理解し、気持ちを伝え、相手の気持ちがわかるようにと50音読み、絵本、みつばプリント、カード読み、運筆、そして数認知の学習課題を選択しました。
保護者様からお聞きしていた通り、お友達はジッと座っていられない、いっときも目を離せないという様子を見せます。
衝動的な感覚で動き回り、せかせかと落ち着かず、イライラも感じているようです。
他のお友達が遊んでいるおもちゃも、当たり前のように取り上げてしまいます。
お昼のお弁当のときも、10分もじっとしていられません。
お友達は会話は理解でき、先生の指示もわかっているのですが「片付けましょう。」という指示には一向に従う様子がみられませんでした。
一言でいうとお友達は「いつも泣いていた」そうです。
お友達は、事ある毎に涙でした。
例えば、COMPASSにつくと靴を片付けるように促されます。
そこでお友達は「靴は後で片付ける」とこだわり、トイレも行かないとなくお友達。
数を順序に従って数える途中ふざけだし「やめる?」と尋ねると、潤んだ瞳で見返します。
時間になり、お帰りの片付けを促すときも、本を片付けられなくて・・・。
プリントを行う際に、誤って壁に鉛筆で書いてしまいましたが「ごめんなさい」が言えずに涙があふれてしまいます。
お友達がCOMPASSの環境に慣れ、ルールを守りながらものびのびと過ごし、学習課題に取り組み、自由に楽しめるまでには時間が必要でした。
保護者様との連携で、気になることやつまづき、そしてヒントを工夫に変えて対応を続けます。
今ではお友達は療育中の45分間、きちんと座り、先生の話を聞く、課題を行うことができるようになっています。
成長は至る場所で見られるようになりました。
例えば遊びの時間に大好きなブロックを別のお友達が使っていたとき、どうしても使いたい物のようでしたが、お友達は作る予定の作品のほうを変えて諦めることができた、という場面もありました。
保護者様から集団活動などで「先生がお話している際に喋ってしまう。」とご相談を頂き、聞くべきときには自分が話さず、しっかり聞くことの練習です。
しっかり聞くことを約束して取り組むと、静かに耳を傾け、聞く姿を見せるようになってきました。
月日が経つにつれ、次第にお友達はすぐ泣く姿を見せなくなりました。
1文字しか読めず、覚えられなかった「ひらがな」も、好きな物の図鑑を元に急速に吸収、その本はすっかり読めるようになりました。
学習では美しい着座姿勢を保ち、言葉の理解や語彙力、場にあった会話の修得も進んでいます。
創造性は豊かで、毎回ブロックで大作作りに勤しんでいるのだそうです。
お友達は、図鑑ではひらがなを読めるのですが、50音表や並びが変わると読めない文字もあるようです。
集団活動で指示を説明したとき、自分も一緒にやるべきことだと理解し、スムーズに行動するには時間がかかります。
今後は身近になってきた就学へ向け、どんな場面でもお友達が困らないよう、スムーズに動けるよう、周りのお友達皆で楽しく過ごせるようにと願い、ご家庭の協力も頂きながら、また1つずつ道を切り開いていきます。
COMPASS発達支援センター岡山ふれんず
所在地:〒700-0921
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