COMPASS中津 機会を捉えて

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS中津に2年前の秋から通い始めたお友達。
「初めてのこと、見慣れない場所」にはいつも気持ちが落ち着かず抵抗を示していました。
保護者様は、公共の場などでも落ち着いて行動できるようになってほしいとご希望で、コミュニケーションにも課題があるため、語彙力や対応力の向上も願っておられました。

個別支援計画では学習や遊びの場面でも切り替えができ、落ち着いた行動が取れるように、また周囲へ自分の言葉で要求を伝えられるようにと設定されます。
座って意識を目の前の学習課題に向けることがまずは大事。
そこで選択された教材は、着座して行う「みつばプリントA-1」「ひらがなのうた」「絵カード」「シール貼り」「ひらがな型はめ」「ひらがなカタカナ漢字練習」「アルファベット」などです。

通い始めたのはちょうど小学校への就学まで半年を残す頃でしたが、お友達は着座ができませんでした。
一旦座れたとしても、落ち着かない様子ですぐに離席です。
話しかけたことには、大抵オウム返しが返ってくる状況だったそうです。

集中にはムラがあり、その日の気持ちや体の疲れ具合によっては一切先生の促しを聞き入れないこともあったのだそうです。
色々と創意工夫を行った結果、お友達が興味を持った学習教材からその日の療育をスタートすると、指示を受け入れやすいことが判明。
一人一人違う形の適した学習方法を見つけることも大切です。

月日は流れ、COMPASSに通うことや座って学習課題を行うことは、もうお友達の中で普通のことになっていきました。
会話の上達については、あらゆる機会を逃さず答えかたを学ぶ機会をどんどん作りました。
今日よりも明日、明日よりも明後日、半年後と次第におうむ返しだけではなく聞かれたことには少しずつ答え始めています。
以前は黙って教材を持ち出していたのですが、こちらが問うと「ください」「貸して」が言えるようになっています。

「これ要りますか?」と先生
「・・・ください。」とお友達。
「はいどうぞ!」と渡す先生。
「ありがとう。」とお礼まで言えるようになりました。

ひらがなをマスターし、今は漢字で自分の名前を書けるようになりました。
歌うことが大好きなお友達、好きなアルファベットの歌がきっかけになり、自分からアルファベットに興味を持ち始めたといいます。
自分から「学びたい」という意欲を見せ始めたお友達。

お友達の頑張って得た知識や経験は誰にも奪えない宝物です。
新しいことを知る喜び・・・楽しい、嬉しい、大好きという素敵な感覚を、まだ未発達なコミュニケーションで確かに感じているお友達。
この機を逃さず、学ぶ機会を増やし、よりスムーズな会話を通して気持ちの交流ができるよう願い、より良い未来への支援は続きます。

COMPASS発達支援センター中津
所在地:〒879-0123
    大分県中津市大字田尻1164-1
連絡先:0979-64-7108

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