3つの基本
1.言葉の力 言語能力における成長は積極性や協調性を育みます。
言語的理解は、情緒的発達を望む上でとても重要です。感情や欲求を制御できるようになることと、言語的成長との間には密接な関係があります。
清音から始まり、単語、文節、短文、文章に至るまでの適切な言語能力開発を行うことにより、子どもたちの中で大きな変化が生じます。
相手を思いやる心、自分の発した言葉で相手がどう感じるかを類推する力は、社会活動において行動規範の元となるものです。
幼児期から、言葉を通じて、善悪の判断など社会生活を送る上での大切なルールを理解させること、成功体験を重ね適切な評価を与えることにより、様々な問題を克服することが可能となります。
日記の活動をとおして、観察力を養い、感じたことを言葉にする力を育成します。毎回の指導でお友達や保護者の前で音読することにより、自信を持って発話できるようになっていきます。
こうした活動は自信へとつながり、そうした自信は積極性や協調性へとつながっていきます。
視線の合わなかったお友達がしっかりと目を合わせられるようになったり、沢山の本を読むようになったりするなど、数多くの成果が実証されてきました。
2.信じる力 お子様の力を信じることが成功の第1歩です。
子どもの成長に不安を感じたとき、親がどう対処するかでその後の成長に多大な影響を及ぼします。心配するだけでは何も解決しません。成功の鍵は、まず現状を分析し、把握することからスタートします。
子ども達は生まれ月も異なれば、出産時の体重、生後の成長の速度、親と係る時間、食事の内容、起床時間、就寝時間など、全ての点で異なっています。それが例え兄弟姉妹であっても個別の存在であることを忘れないでください。
マイナス面を掘り下げるのではなく、得意な面を伸ばしながら全体を引き上げるイメージを持つことが大切です。
脳には成長の過程において神経伝達のルートを変える力があることが医学的にも実証されています(バイパス効果)。与える環境と日々の取り組みによって想像以上成果を収めることが可能です。
3.目標設定 年次、月次の目標設定が対処力と解決力を育みます。
到達目標を設定するのは大変重要です。大きな目標設定ができれば、その目標を達成するための「中目標」、更にその中目標を達成するための手法としての「小目標」、さらにその手法を達成するための「細目標」を設定することが出来ます。
また同時に、年次の目標から月次目標、月次目標から週目標、さらにそのための日々の目標が明確になれば、今なすべきことが見えてきます。
すべきことが明確になったところで、小さな目標と小さな成功を毎日少しずつでも実践していけば、やがて大きな力を育てることが出来ます。
私たちがそれらの目標を達成するための手段、方法、取り組み方を実践した上でご家庭にお伝えし、ご家庭でもそれらを実践して頂くことで、子ども一人一人に合わせた能力開花のためのプランニングと最高の療育環境構築となります。
お子様の能力を引き出すためには、明確な目標設定とそれを実践するご家庭での取り組み、そして専門家によるフォローアップが重要となります。
主な療育内容
児童発達支援 対象:0歳~小学校入学前、あるいは未就学児
ご家庭と保育園・幼稚園との連携・協力体制のもとで療育を行ないます。特に児童発達支援では「言葉を育てる」ことを主軸に個別指導も行われ、お子さま一人一人の個性に即したカリキュラムで成長を促します。
- 1.言語へのアプローチ
- まずは発語を促します。最初は声が出せなくても、徐々に導き発話が可能となり、声に出して復唱します。読む事、話す事、書く事へと進み、発表の体験等を通し、自信や積極性も体得していきます。
- 2.数の認識へのアプローチ
- 「1,2,3 …」と数字を暗唱できるようになると、集合数の認識へと移ります。実際にモノを手で触ったり動かしたりして操作する実体験を繰り返し、「大・小」「多い・少ない」という概念を形成していきます。
- 3.巧緻性へのアプローチ
- 指先を使って、脳に刺激を与えることはとても大切です。手を開いてむすぶところから、正しい手順で、徐々に複雑な動きへ指導することで、子どもの成長に絶大な効果が得られます。
- 4.団体活動・感覚運動へのアプローチ
- 大きな集団の中で自己表現が出来るよう働きかけ、順番を守り譲り合う大切さなどを学んでいきます。また、適時簡単な感覚運動で、刺激を与え感覚統合を促し、総合的な発育を援助します。
- 5.ご自宅・幼稚園・保育園からの送迎支援
- 児童発達支援では、ご希望があれば送迎支援を実施しています。ご自宅や、通われている幼稚園、保育園へお迎えに伺います。療育後は、ご自宅へお送り致します。
(職員や車の台数に限りがあるため、全てのご利用者様のご希望に沿うことができない場合もございます。各事業所窓口にてご相談ください。)
放課後等デイサービス 対象:小学校~高校卒業まで
個別指導と集団活動をバランスよく組み合わせ、総合力を育てる療育プログラムを行います。5つの要素から構成された療育プログラムによって、一人ひとりの発達課題に合わせたトレーニングを行います。児童同様に送迎支援もご活用頂けます。
- 1.身体へのアプローチ
- 子どもにとって脊椎や体幹は発達にはとても大事な要素。体幹を意識した負担のない楽しい身体向上トレーニングを通して、発達を手助けします。整った身体、正しい姿勢で生活することは大事です。
- 2.言語能力へのアプローチ
- コミュニケーションの基礎は言葉。発達段階に応じた言葉を増やし、育て、自分の言葉で発言し表現すると同時に(他人の言葉や感情を)受け止める、理解する、対応するという段階を楽しく学んでいきます。
- 3.学習へのアプローチ
- 学校の宿題や課題を手助けすることは勿論、独自の学習メソッドを活用し、正しい答えを導く道筋を組み立てて、できる力を引き出します。できることが増えれば、大きな自信につながります。
- 4.自立した生活へのアプローチ
- 日常生活で必要な事柄、例えば挨拶、身だしなみ、片づけや時間管理、お金のこと、その場面・場面によって適切な判断と対応ができるよう、発達段階と年齢に応じた指導を行います。
- 5.社会性へのアプローチ
- 集団活動やレクリエーションを通して、人との距離の取り方を学び、ひとりでは得られない大きな達成感を体験。社会に旅立つときに地域と繋がるための支援に努めます。
- 6.ご自宅・学校からの送迎支援
- 放課後デイサービスでも、ご希望に応じて送迎支援を実施しています。
ご自宅や、通われている学校へ指定のお時間に伺います。療育後はご自宅へお送り致します。
(職員や車の台数に限りがあるため、全てのご利用者様のご希望に沿うことができない場合もございます。各事業所窓口にてご相談ください。)
魔法の事例
- 魔法の事例その1
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障害者手帳を持つ年少のお友達の例です。
オウム返しはできても、言葉とその意味の一致の認識できておらず、自分の名前さえ正確に発音できていませんでした。 療育2日目には、平仮名を書き、自分の名前を正確に発音する事ができるようになり、ipadで撮影した療育の様子を保護者様にお見せしたところ、あまりの進歩と成長に涙されました。
程なく平仮名も完全に習得し、質疑応答にも応える事が出来るようになり、課題に取り組む時間も2時間を超え、劇的に発達を遂げました。 小学校へも問題なく進学し、現在も個別療育と集団活動の組み合わせで進歩と成長を続けています。 - 魔法の事例その2
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B1の認定を受け、他府県で1年以上療育指導を受けたものの発語もなく、母子分離も懸念されていたお友達。
COMPASSに通い始めて3日目には母子分離が可能となりました。驚きの発達を遂げ、あいうえお表を復唱することができるようになり、単語の習得だけで120単語以上を読めるようになり、やがて単語を発語できるようになりました。今では発語から発達を遂げ、2語文や3語文の会話に発展しています。
保護者様の「おしゃべりできるようになりたい」という願い、叶いました。
現在も頑張っているお友達、さらなる発達とB2への可能性は広がっています。 - 魔法の事例その3
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2歳数か月のお友達。
まだ3語しか話せないことに悩まれ、心のご負担は大きく、表情を曇らせていた保護者様。進路について、幼稚園も保育園も受け入れが難しいだろうと言われていたとか。
療育初日の1時間を超えたあたりから、喃語からクーイング、そして発話に変化。2時間後には、何と40単語発話する事を目の当たりにされ、保護者様は驚きながらも満面の笑みを見せられました。
この時点で、お友達はまだ幼稚園入園前でした。可能性は、継続によって確信に変わり、お友達の確かな成長となります。
保護者様と並んだ笑顔の入園式のお写真はそれを証明しています。 - 魔法の事例その4
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来所時、お友達は年少さんで、言語把握に問題があり、意志疎通ができませんでした。
加えて多動傾向もあるからと、園から集団活動と安全確保が難しいと指摘され退園させられた経緯がありました。
保護者様は、当時、途方に暮れておられました。COMPASSに通うようになり、連日の療育の結果、僅か20日程度できちんと椅子に座り、集中して様々な課題に取り組めるようになりました。
平仮名を習得し、正確に発話し、指示を理解し、その日の出来事をお話し出来るまでに成長。
保護者様を笑顔にしてくれるようになりました。
継続した取り組みで、個別では3時間以上集中して課題もこなせるようになり、集団活動も問題なく参加できており、当然、小学校への就学もクリアできました。
現在、受給者証の返納を視野に入れた取り組みをおこなっております。 - 魔法の事例その5
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COMPASSに通い始めたのは年長の夏。 プリント学習で間違えるとパニックを起こし、プリントを破り捨て、大声で泣き叫ぶ。
ところがこのお友達も、開始から僅か2週間程で、自制する事を獲得し、最低でも2時間以上課題に集中して取り組めるようになりました。
通っていた園で一人遊びしかできずにいたものが、自分からお友達の中に入って一緒に遊べるようになり、園からも「どのような指導をなさったんですか?」と、お問い合わせをいただいたほどです。
小学校ではもっと大勢のお友達が一緒に行動するため、どんな場面でも正しい行動が出来るよう、長期目標を立て、継続して取り組みました。
結果、この取り組みも目を見張る成果を見せ、懸案だった小学校への進学もクリアし、普通級へ通っています。
この変化に、保護者様からも感謝の言葉をいただいております。 - 魔法の事例その6
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障がい者手帳を持っている、注意欠陥障がいの特性を顕著に持っていた年長の、お友達です。みつば会から移籍頂いたお友達の一人で、みつば会で4カ月半(10回の通所)ご指導させて頂き10月下旬からコンパスで個別連日療育支援をさせて頂いております。今では何事も静かに集中して取り組めるようになり、既にどこが問題なのかわからない程の進歩と成長を具現化しており、他のお友達のお手本となっております。
ご両親の取組も素晴らしく、こだわりもなくなり、きちんと人の話も聞く事ができ、正しい礼儀作法も身に着け社会生活にも十分適応する事が出来るようになり、卒園前には園のNO1になれるだろうと考えられるまでに成長致しております。 半年前と同一人物とは思えないくらい、本当にどこが問題かわからないくらいきちんとした行動規範と社会性、高いコミュニケーション能力と集中力を身に着ける事が出来ております。ある特殊な課題を克服しようと現在特別指導中です。