火曜日のCOMPASSです。
佐賀中央にお友達が通い始めて1年が過ぎました。
人に関心をほとんど示すことがなかったお友達。
日常生活の様々なことも殆どできなかったといいます。
「身近な人に興味を持ち、一緒に楽しく活動に参加して欲しい。」と保護者様は願っておられました。
コミュニケーションの向上も願っておられ、質問の意味を理解し、その場にあった会話をやり取り出来るように希望しておられたそうです。
そこで個別支援計画で設定された「整理整頓ができるようになること。衣服の前後や裏返しがわかるようになり、着脱ができるように。見通しを立て、切り替えができるようになること。集団生活の中でルールを理解し、楽しく友達と関わることができるように。」という目標へ向かってCOMPASSの日々が始まりました。
最初の頃は、お迎えに行っても「乗らない!」と困らせてしまうことがありました。
着いても落ち着かず動き回っていることが多かったそうです。
お勉強を始めましょうねと誘っても「いや!」と拒否が始まると、なかなか切り替えられず机に向かうのには時間がかかりました。
余暇の時間でも、お友達とのオモチャの共有が難しく、相手を追い払おうとする傾向を見せます。
自分の思い通りにいかないと、お友達を強く押してしまう行動もあったそうです。
ノリノリの気分でない学習はさっさと済ませたいのでしょうが、優しいプリントから始めた線描も適当にチャチャっと殴り書きといった感じ。
そこで、先生がお手本を書いて見せたり、お友達の手を添えて丁寧に線をなぞって見せたりと、どう取り組むかを率先垂範で示していきました。
また比較的好む教材からスタートすることで、興味関心を引きながら何とか頑張れるように配慮していきました。
COMPASSでは、いきなり文字を書くことはありません。
まずは点描・線描といったことから始め、鉛筆やペンを持つことに慣れると次になぞり書きへ。
それから文字の形を漠然と意識していきながら、ようやく「ひらがな」へとステップアップ。
でも「あ・い・う・え・お・・・」の順番ではなく、「し」や「く」といった一筆書きでできる簡単なものから始めます。
文字を書き始めた頃は皆「の」や「え」などの起伏というのか上がり下がりのある文字が実は苦手です。
あれから1年が経ち、2度目の冬を迎えました。
お友達は、お迎えに行くとニコニコで車に乗れるようになりました。
車中でも「今日はお友達だれがいるの?」など先生に尋ねるようにもなってきました。
以前は全く眼中になかった周りのことがよく見えるようになり、「〇〇くん、遊ぼう!」などと自分から声をかけることが多くなりました。
一緒に遊ぶお友達にオモチャを貸してほしいと伝えたり、先生が「〇〇くんにオモチャ貸してくれるかな?」など声掛けをすると、素直に貸してあげることができるようにもなりました。
COMPASSに着くと靴をしまい、荷物を片付け、嫌がることなく学習に取り組みを始めるお友達。
形や線のなぞりも、はみ出さないようにと意識しながら力強く書くことができるようになりました。
大きな変化はCOMPASSだけでなくご家庭でも見られるようになり、保護者様からも以前は文字に興味がなかったお友達が「ひらがな」を読むようになり、手を添えて少しお手伝いすると、「ひらがな」を書けるようになってきたとお聞きしたそうです。
何より先生たちにとって嬉しい変化は、始終不機嫌な様子からニコニコの笑顔で過ごすことが増えてきたことなのだとか。
春には年長さんになり、小学校への就学が射程距離に入ってきます。
語彙を増やし、もっとスムーズな会話が出来るように支援していきたいと思います。
日常生活の様々なことができるようになり、成功体験を得て自信がついて学習にも遊びにも積極性を見せられるように。
また集団活動でもルールを守りながら皆と楽しく活動したり、仲良く遊んで過ごすことができるようにと願いながら二人三脚でのステップアップを続けていきます。
COMPASS発達支援センター佐賀中央
所在地:〒849-0922
佐賀市高木瀬東1丁目1-6-1
連絡先:0952-97-7358
(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)