金曜日のCOMPASSです。
年少さんのお友達が開設したばかりのCOMPASS井堀に通い始めて2ヶ月。
保護者様は、お友達が語彙数を増やし発語を明瞭にできるようにと願い、COMPASSに希望を託されました。
個別支援計画は、長期目標としては語彙数の獲得とコミュニケーションがまずは大きな目標です。
生活パターンをスムーズに行えるように導き、次の活動を知り見通しを持って行動できるようにすることや、知覚・認識・言語・数量の認知を上げて行くために、絵本や絵カードなどを通して語彙の獲得、数量や図形に対する理解を深めることを目指し。最終的には新しい環境に慣れ、周囲のお友達と仲良く関わり、社会性や協調性の向上も盛り込まれました。
初めてのCOMPASSでは、お友達には強い緊張が見られ、表情は固くカチンカチンでした。
そこで、先生が手を繋いで気持ちを和らげるように配慮しますが、少しでも先生が離れるとぽろぽろと涙をこぼし、とても不安な様子だったといいます。
自由時間もどう過ごしたらいいのかわからない様子で、先生にくっついて一緒にオモチャを選んだり、絵本を出したりして過ごしながら少しずつ慣れていくように見守ります。
静かタイム・ラジオ体操・絵本の読み聞かせ・50音唱和では固まってオロオロ、見ているだけでした。
保護者様からうかがっていた幼稚園での様子も、楽しく過ごしているものの言葉数は少なく、制服のボタンなど身の回りのことはやはり先生の援助が必要だったといいます。
緊張で体も心も固まってしまうお友達。
学習や活動の内容を受け入れてもらえるよう、まずは特定の先生と信頼関係を築いていくことにしました。
目線を合わせて優しく話しかけたり、一緒に玩具を選んだりしながら、少しでも何かできたらたくさん褒めて自信をつけてもらおうと試みます。
学習では1対1の個別対応で絵カードを使って発語の練習、月例プリントで図形や数量に対する理解を促し、少しでも言葉が口に出せるようにと願い、常に話しかけ、促しを続けます。
10月から数えてわずか2ヶ月で、次第に固く絡み付いていた緊張がハラハラと解けていくと、そこから様々なことを吸収していったお友達。
学習では言葉が少しずつでるようになり、色の名前を言ったり、絵本のセリフを真似していってみたりする姿を見せるように。
文字にも興味をもちはじめ、自分の名前を書きたいということも増えてきました。
幼稚園で困っていたボタン付けは、遊びを通して楽しく練習できているのだそうです。
どの先生とでも一緒に過ごすことができるようになり、問いかけにも応えてくれるようになっています。
少しずつ年の近いお友だちに興味を示し、関わろうとする姿も見られるようになってきました。
COMPASSに着くと、先生の促しで荷物を片付けたりトイレや手洗いなどを済ませるお友達。
遊びたい玩具を自分で出すこともできるようになりました。
集団活動にも楽しく参加できるようになり、静かタイムではきれいな姿勢を維持することができるようになりました。
姿勢が崩れているお友達に「ダメぇ!」と可愛らしく注意してくれたりと、その成長に驚かされます。
ラジオ体操も簡単な動きは真似できるようになり、見ているだけだった50音唱和では、1か月たつ頃には声を出して参加しようと頑張っています。
正しく発音ができると褒められて、得意そうに満面の笑顔を見せてくれているのだそうです。
幼稚園でもこれまで以上にお友達に興味を示し始め、不明瞭であるものの名前を言って呼びかけたり、要求を言葉で伝えようとしているのだと保護者様から幼稚園の先生の驚きぶりを伺いました。
ボタン付けなど指先を使う練習が功を奏し、指先を器用に使って制服を着替えられるようになっているといいます。
ただのうなづきや首振りから、最近では「うん」や「いや」と返事をするようになり、間違いなく会話の領域に踏み込めていると確信できます。
これからは受け入れ準備が整ったお友達と、絵カードや絵本、手遊び歌などで語彙数を増やし、気持ちや要求を言葉で伝えられるようにもっと笑顔いっぱいの関わりを続けていきます。
COMPASS発達支援センター井堀
所在地:〒803-0835
北九州市小倉北区井堀2丁目4−13
連絡先:093-967-7738
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