土曜日のCOMPASSです。
COMPASS神崎の年少さんのお友達、昨年末から通い始めて2ヶ月経ちました。
保護者様は幼稚園でお友達と仲良く遊んだり、集団活動を好まず、活動に参加できないことや、園で何かあっても素直に謝れないお友達を心配しておられました。
また基礎学力面も集中が続かないことも気がかりで、数字やひらがなのを伸ばしてあげたいと希望しておられました。
個別支援計画は、新しい環境、関係に慣れ、楽しい活動を見付けお友達と一緒に遊び、休まずに通い過ごし方を身に付けることが基本目標とされ、周りのお友達と関わりながら、お友達の真似をして色々なことを理解し、行動できるように促すことを設定しました。
COMPASSに通い始めのお友達は、初めての場所や人に対して動けずに固まってしまい、おずおずと周りの様子をうかがうばかり。
着座することは出来るものの、すぐに周囲の物音が気になり始め、気が散ったり、姿勢保持が難しかったそうです。
準備されたお友達の学習課題は「えすぷり」と言うCOMPASSのプリント、「塗り絵」、好きな物をテーマに他のみんなへ伝える練習のために「乗り物図鑑などお友達が好みの活動を取り入れ、また、小集団での活動として制作、絵本の読み聞かせ等を選択しました。
一瞬目の前の課題に意識を向けますが、次の瞬間にはもう周りの音や様子が気になり始め、集中がぷっつり切れてしまうお友達。
そこで、まずはお友達が大好きな電車のシールを活用し、目の前の課題に気持ちを向けてくれるよう工夫。
どうにか1枚プリントが完成したり、上手く行った時は学習したことを心から誉め、次の取り組みへの意欲へ繋げる試みを継続していきました。
本当に乗り物、特に大好きな電車の話題は、お友達の表情をパッと明るくしてくれるので、それを話題に他のお友達にお話をしてみようとコミュニケーションを促し続けていきました。
お正月を挟んで2ヶ月目に差し掛かる頃には次第に小集団での活動に抵抗感が薄れて、お友達や先生に馴染んだ様子を見せるように。
笑顔が増えてきたある日、一緒に遊んでいた他のお友達がブロックの箱を「重い!」と言いながら運び辛そうにしていると、近寄っていき、自ら手助けして一緒に運んでいるではありませんか。
それから一緒にブロック遊びに興じ、自作のブロックの剣を「使っていいよ!」と手渡す様子には、本当に関わりを楽しむ姿がありました。
周りのお友達をよく観察するようになり、お友達がブロックやスライムで作る様子を真似して自分も作ようになってきたそうです。
同じ頃から学習課題に向かう姿勢にも変化を見せるようになり、数字や数量のプリントを積極的に挑戦する姿も見られるようになりました。
時折自分の世界に入ったり、周りの雑音で集中が遮られることもありますが、最近は声をかけられると課題に戻れているようです。
そして保護者様も気にかけておられた「謝る」ことへの学び。
その場面でのお友達は、呆然とした様子で、どうすればいいんだろうとでも言いたげに固まっていました。
そこで少しだけ先生が手助けに入り、謝り方を教え、一緒にやって見せ、謝られたらどんな気持ちか話して聞かせます。
すると、お友達は「ごめんなさい」と言う代わりに、相手を撫でて謝罪の意を伝えることができたと言います。
日毎に笑顔が増え、先生にも「見てみて!」と作品やプリントをアピールしたり、笑顔で甘える姿が見られるようになってきました。
周りのお友達と仲良く楽しそうに一緒に遊び、自分から関わりを持とうとしています。
一人きりを好み、ソワソワ気持ちが落ち着かない様子から笑顔で関わる姿を見せるまで、わずか2ヶ月。
これからはCOMPASSのお友達同士の交流をもっと素晴らしく、楽しくてたまらないものにするために、語彙数をもっと増やし、活発な会話となるように導いていきたいと思います。
COMPASS発達支援センター神崎
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