COMPASSしまんと 楽しく学び、声を出すこと

月曜日のCOMPASSです。
COMPASSしまんとの小2のお友達。

就学前のご相談では「喋れるようになり、意思疎通が出来るようになってほしい。」と話されていた保護者様です。
修学を目前に控えて、着座に慣れて、楽しい学校生活が送れるよう、そして得意分野を見つけて欲しいと願っておられました。
時折見せる激しい感情もコントロールが出来るようになってくれたら・・・と希望を語られていた2年前の春でした。

就学に際し「言葉に触れる機会を多く持ち、発語への意欲を刺激すること。お友達との関わりを増やすこと。数に興味を持つこと」が最初の個別支援計画として設定されました。
まだ幼さを残すお友達は、その当時は着座が難しく、気持ちが揺れやすく、急に泣きたくなったりすることがありました。
COMPASSに到着してすぐなのに、家に帰りたい気持ちが強く、お迎えに行っても車に乗りたがらない様子も見せていました。

気もそぞろな様子ですが、とにかく座ってみたお友達なのですが、棒通しやコイン落としに興味はあるものの、手のひらに乗ったコインを全部バラバラと落としてしまいます。
そこで、コイン落としには都度先生が1枚ずつ渡すようにして取り組みました。

発語を促すための発声練習では、一文字ずつの発声は出来ていました。
ただ、実際の物の名前と結びついて理解しているかどうかが不明で、絵や写真を使い、物の名前を告げて、その絵を示す活動も同時進行で行われます。

自分からは関わる様子が見られないため、他のお友達との関わりを増やそうと先生が関わり、1つのパズルを交代で行うよう促してみました。

物の名前と絵や写真の一致は、繰り返す学びで日ごとに理解が進み、次第に1文字ずつではなく単語で発語ができるようになって行きました。
発語ができるようになってからは、段々ひらがなに興味を持ち始め、50音パズルで遊んだり、絵本の文字を見てわかる文字の「あ・わ・お・に・ま」などは、自分から指さして発語する様子を見せるようになりました。

数は、カード、もの、指で「3」までは一致出来るまでになり、現在は「4・5」を練習中とのことで、10までのゴールに向けて挑戦中です。
コイン落としなども上手になって、着座も集中が続くようになり、40分程頑張っていられるようになってきました。

前回更新された個別支援計画では「日常で使う言葉や単語を増やせるようになること。数の一致が出来るようになること。他者との関わりを楽しめるようになること。」へと駒を進めるよう設定されました。

お友達は現在、まだ自分からの発語は多くないものの、ご挨拶もしっかり復唱する様子を見せています。
できることが増えるにつれて、自信がついてきたのか、不安な様子もすっかり影を潜め、帰りたくて泣くといった姿を最近見ることはありません。

保護者様がCOMPASSに来られた時、お友達が笑顔で着座して学習課題に取り組めている様子や、「はじめましょう。」との促しで、「よろしくお願いします。」と挨拶を返すなど、言葉の応酬につながる言葉が少しずつ増えてきた様子をご覧頂いたことや、保護者様もご自宅で「お菓子を2個とってきて。」とお願いしてみると、お友達がすぐにとってきてくれ「言葉による意思疎通ができ始めたことがとても嬉しかった。」とご報告がありました。

春には3年生になるお友達、家庭から学校、そして地域での生活で必要な使いこなせる言葉を増やし、場面に合わせて表現出来るようになるようにステップアップを目指し、また先生が仲立ちをして、今以上にお友達と関われる遊びを提供し、集団での活動へと繋げられるように図って行きます。

COMPASS発達支援センターしまんと
所在地:〒787-0013
    高知県四万十市右山天神町4-31
連絡先:0880-34-8328

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