土曜日のCOMPASSです。
COMPASS高松Jrでは不審者対応の避難訓練が行われました。
この日はお友達が6名、そして先生が5名という構成。
まず、紙芝居を見せながらお約束事でもある「い・か・の・お・す・し」を読み聞かせます。
よく耳にするこの「不審者」とはどういう人を指すのでしょうか?
辞書によれば「不審」とは、はっきりしない点があって、疑わしく思うこととなのだそうです。
つまり、その場にいることがそぐわない人、挙動不審な人物などが思い当たります。
ところがお友達に「不審者に気をつけなさい。」と教えても、スキー帽にサングラス、ほっかむりに唐草模様の風呂敷ではないですが、そんな明らかに周囲から浮いた独特ないで立ちをしていない限り、漠然としたイメージしか持てず「不審者が何たるか」は、はっきりと分からないでしょう。
実際に過去の不審者情報からわかるのは、不審者として通報された人物は、どこにでもいる一般的な姿の人物像です。
つまり、見た目だけで不審者を判断することはできないことがわかります。
高松Jrでもこの「怪しいひとって、どんな人?」というお話から始まりました。
お友達は笑顔からだんだん不安そうな表情になっていきます。
「いかない、のらない、おおきなこえをだす、すぐにげる、しらせる」は、お友達にできることを守る大切なお約束です。
少しして、実践訓練が始まりました。
今回は、実際に宅配便を装った不審者がCOMPASSに来たという想定です。
今回、玄関で対応するのは男性職員です。
不審者が来たときに事前に職員全員で決めておいた「合言葉」を伝え合って迅速に情報共有。
その間に、一人の先生が110番に電話(真似事ですが)をします。
別の先生は、児童を二階へ安全に誘導し、点呼します。
2階への移動のときもお友達は静かに黙って先生に付き添われながら階段を上がります。
不審者は、お友達のいる2階に向かって「お菓子あげるよ〜!」と優しい声色で誘って来るではありませんか!
しかしお友達は誰一人として訪問者に近づこうとせず、2階の部屋で静かに先生の指示を待っていました。
玄関でのやりとりでなんとか室内に入れないように頑張る男性職員。
それでも不審者は制止を振り切って室内に侵入し、男性職員が「さすまた」で不審者を取り押さえたところで終了です。
今回、高松Jrで気をつけたことや特筆すべき点は次の5項目だったそうです。
① 児童には不審者という言葉ではなく(知らない人)というように、わかりやすく表現をしたことは正解だったと思われます。
② 事前に不審者が来たら二階に上がることを伝えていたので、不審者を見て、驚きや怖さで先に階段を上がってしまうる児童もいたそうです。
職員の人数がいれば児童の前後に先生を配して安心・安全に避難できたのではないかという意見が出ました。
③ 普段から「さすまた」の場所をしっかり考えておき、いざという時にすぐ対応できるようにしておく必要があると感じたという意見。
もちろん、お友達が触らないように気をつけて設置すべきではありますが。
④ 「さすまた」は女性職員にとっては重いこと、また使い方も非常に難しいこともあげられました。
相手の力が強くて奪われてしまうという危険も考慮すべきです。
仮に、2階まで不審者が上がってきた場合は…、など改めて考える必要があるという意見も出ました。
⑤ 最後に、合言葉を考えていたので、不審者だと思った瞬間に職員全員に周知できたのはとても良かったと思うという意見。
総合的に判断すると、今回はお友達が素直に指示に従い、安全に逃げられたことは安心できることでした。
相手を撃退する目的であれば、消火器での応戦や教具などを手当たり次第に投げてその間にお友達を逃がすことも考えられます。
侵入する不審な人物もそうですが、実生活ではCOMPASSにいない日常生活にも不審者による危害はたくさん報告されています。
日頃からお友達が「い・か・の・お・す・し」をしっかり理解し、どこにいても、どんな優しそうに近づいてきても被害に遭わないよう、繰り返しの指導を今後も継続していきたいと思います。
COMPASS発達支援センター高松.Jr
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