火曜日のCOMPASSです。
COMPASS高松Appleに通うお友達は年少さん。
系列COMPASSから通い始めて11ヶ月に入ろうとしています。
当初のお友達は言葉で伝えようとしても、語彙の不足なのか、気持ちが伝わらず、相手を押したり、叩いてしまったり・・・
また、身の回りのことが一人ではできませんでした。
保護者様は言葉で自分の気持ちを伝えられるように、またお友達同士仲良く遊べるようになってほしいと希望しておられました。
そんな保護者様の願いを受けた個別支援計画には「会話の上達」と「衣類の着脱やお手洗い、トイレの自立など出来ることを増やすこと」そして「ルールを守り、お友達と遊べるようになること」が目標とされました。
お友達と課題に向き合い始めたのは夏の始まり。
その頃のお友達は、COMPASSに着いても自分から靴の脱ぎ履き、衣類の着脱をしようとする様子は一切見られませんでした。
また声は発しているのですが、不明瞭で聞き取れる言葉ではなく、喃語が多かったそうです。
余暇の時間にも、誰かと一緒に遊ぶのではなく、ひとり遊びに興じているようでした。
周りのお友達と触れ合う場面もありましたが、自分の気持ちが伝わらないと怒って物を投げようとします。
まずは着座して絵カードや口元を見せながら、正しい発音での語彙の獲得を目指し、繰り返し模倣を促します。
自信がないのかお友達は自発的な発語はあまり聞かれませんでした。
そこで発語につながるように手遊び歌などから始め、お友達の興味をひくように導きます。
生活動作の習得には、来所時に靴を脱いでカバンをしまい…という一連の流れで、どう動くのかを毎回伝え、手を添えて一緒にやってみせます。
お友達が一生懸命に真似をして、なんとか脱ぎ履きできたとき、自分から忘れずに手洗いをしに行ったとき「ひとりでできたね!!」とすかさず先生は大絶賛。
にっこり嬉しそうな表情を見せるお友達です。
人は気持ちを伝えるのに胸を割いて見せられず、言葉で伝えるしかありません。
言葉を育てるために、先生はお友達を遊びに誘い、周りのお友達に「ありがとう。」「ごめんね。」「ちょうだい。」など伝え方のお手本を見せ、お友達の気持ちを代弁してあげながら、言葉で伝えることや一緒に遊ぶ楽しさを味わえるように試みました。
発語や語彙の獲得も絵カードを見せながら模倣しながらの発声を繰り返します。
日が経つにつれ、毎回の療育でしっかりと時間をかけ積み重ねていくことで、曖昧だったお友達の母音の発音が次第に明瞭になっていきました。
半年経った1月にははっきりと聞こえるようになり、「こんにちは。」「さようなら。」「ありがとう。」などはまだ多少の課題は残しますが、積極的に言おうとする姿勢が見られ「いや!」「うん。」「はい。」「まま…」など短い言葉はしっかり出るようになりました。
身の回りのことも積極的にやろうとする姿が見られるようになり、あまり関心を示していなかった他のお友達の近くに行き、見様見真似で同じ遊びをしてみるなど、明らかに変化が見られます。
お友達はCOMPASSの送迎を利用しているのですが、行き帰りの車の中で大好きな唄や手遊びで楽しそうに過ごしています。
前は「あ~あ~あ~♪」と何の歌を歌っているのか分かってあげられなかったのですが、今は「きらきらひかる~♪」や「さいたさいた~♪」と賑やかに先生と一緒に歌いながらのドライブです。
この成長に保護者様からも「こんな歌やダンスが好き。こんな言葉を話すようになり、こんなことができるようになりました。」と喜びの声を頂き、共に成長を喜び合えることが先生たちもこの上なく嬉しいのだそうです。
色々なアプローチを試して、COMPASSでお友達が手で触れ、味わい、試して、感動とともにできた!という経験を積み重ね、やがてお友達の中で学びは楽しいものとなり、揺るぎない自信となっていきます。
これからもお友達にとってCOMPASSの学びが楽しく実りあるものとなるよう、今日も絵カードをめくり、発声練習を行い、やがて楽しいおしゃべりで仲間と楽しく過ごすことを目指し、継続していきます。
COMPASS高松Apple
所在地:〒761-8071
香川県高松市伏石町2157-5
連絡先:087-899-6328
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