COMPASS武蔵新城 更なる可能性を目指して

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS武蔵新城のお友達、もうすぐCOMPASSに通い始めて10ヶ月が過ぎようとしています。
お友達との出会いは、暑すぎた昨年の就学まであと8ヶ月という時期でした。
屈託ない笑顔を見せるそのお友達は、自分から思いを発信できないようでした。

その理由は、恥ずかしがりやでお話が出来ないのだとか。
大抵はいつも特定のお友達の側にいて、集団の遊びにも入れずに、幼稚園では感情も出せないまま過ごしていたそうです。
保護者様はそんなお友達が気がかりで、小学校に入学して人との関わりが持てるのか不安だとおっしゃっていました。

そこでCOMPASSの個別支援計画では「会話を通してお友達との関わりを深めていく」ことを目標にしながら「会話による円滑なコミュニケーション」を目指します。
お友達と楽しく学ぶツールは「絵カード」「言葉プリント」などを使って、まずは話し始めるときの言葉や、想いを伝えるときの言葉などを具体的にわかりやすい表現で練習を重ねます。
また同時進行で、相手の話にも耳を傾ける練習もします。
集団活動でも異なる学齢のお友達と一緒に参加して、物のやり取りや協力する活動でお話をする機会を作っていきました。
様々なアプローチで語彙を増やしながら、まず相手の話を聞いて、答える言葉のキャッチボールが続くように導いていきました。

もともと引っ込み思案のお友達。
そんな様子はCOMPASSでも見られ、顔馴染みの先生には心を開いて話すのですが、初めて会う先生にはモジモジ・・・。
楽しそうに余暇を過ごすCOMPASSの皆と仲良くなりたいのは手に取るようにわかりますが、一歩踏み出せずただ遠くから見ているだけ。
お友達なりに頑張って少しだけ近づいてみるのですが、話しかける勇気までは出せないままでした。

自信がなくて、尻込みしてしまうお友達をどう導くべきか・・・先生たちはできるだけ会話機会の創出に努めます。
そこでモジモジしているときは先生が橋渡しをして会話のきっかけを探り、何と言えばよいかわからない様子のときは、先生がアドバイスをして自分の口で言うように導きます。
お友達の輪に入れるような活動を取り入れ、少し年上のお友達をお手本にして小集団で発表する体験も頑張ってみました。
そんな日々の経験が積み重なり、少しずつ距離が近くなり、声が出るようになり・・・そんな様子を目にするようになったのは、ようやく半年後のお正月が過ぎた頃でした。

そして季節は春に。
4月、お友達は小学生になりました。
以前は初めての先生やお友達を見つけると「初めての人?」と馴染みの先生に尋ねていたお友達でしたが、最近では何と自分から「名前なんて言うの?」「誰先生ですか?」と初対面でも話しかける姿が見られるようになりました。
大好きな「生き物図鑑」を持ってきて「これなぁんだ?」と、先生やお友達にもクイズを話しかけたり。
年下のお友達には「〇〇って読むんだよ!」とお兄さんぶって教えてあげてる微笑ましい姿も見られるようになっているのだとか。

この変身ぶりはCOMPASSだけに限らず、3月まで通っていた幼稚園でも、特定の子ではなく、同じクラスの誰とでも遊ぶ姿が見られるようになったと保護者様は喜んでいらっしゃいました。
様々なことに意欲が見られ「習い事をしたい。」とお友達自ら申し出があり、体験にも参加したのだとか。
このことは保護者様にとっては大きな驚きだったようで「行ったこともないところでの体験に参加するなんて以前なら考えられないことだった。」とお話しされていました。
その体験でも自然体で楽しく過ごせている様子に成長を感じたと、本当に嬉しいお言葉をいただいたそうです。

小学校に上がりずいぶん成長が著しいお友達。
読み書きできる文字も増えて、調べる学習にも意欲的に取り組み、貪欲に知識を増やしています。
今まさに何者にも臆せず、どんどん吸収しようという意欲があふれています。
経験を通した「できる!」の積み重ねで自信を得たお友達は、更なる可能性を目指しています。
今後も集団での円滑なコミュニケーションがとれるように支援を継続し、相手を認めながらもちゃんと意思表示を言葉でできるように支援を続けていきます。

COMPASS発達支援センター武蔵新城
所在地:〒211-0044
    川崎市中原区新城3丁目17-9三島ビル2F
連絡先:044-948-8481

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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