火曜日のCOMPASSです。
COMPASS佐賀中央に通うお友達、ちょうど1年が過ぎたところです。
甘えん坊のお友達に保護者様は親と離れてもお友達や先生と楽しく過ごせるようになって欲しいと願っておられました。
COMPASSでは「色々なことを沢山経験し、その中でできることを増やしていって欲しい。」そして発語についても「言葉が出るようになり、会話に繋がって欲しい。」と希望しておられました。
COMPASSの個別支援計画では「挨拶ができるようになること。」を目標に設定。
色々な言葉をたくさん聞くことで、発音ができる言語を増やしていこうというものでした。
日常生活の動作の向上、特にトイレの失敗をなくしていけるよう習慣づけも目指します。
当初お友達はまだ2歳。
保護者様と離れて過ごすことがたまらなく不安な様子で落ち着きません。
座ろうと誘っても着座ができませんでした。
課題の説明でも言葉の理解が難しいようで、集中して課題を行うことができませんでした。
ピシッと背筋を伸ばして着座し、手は膝に置いてキープ、この姿勢が理想の立腰姿勢です。
その姿勢を目指し、まずは椅子に座ることへの抵抗が薄れていくように、楽しい課題で少しずつ床から机へ移動できるように促していきます。
小さなお友達にもわかりやすく達成感を得やすいよう、最初に選択したのは点描・異形発見・大小比較・長短比較・図形の選択などでした。
着座がかなり難しいため、教具は床に並べて触れてみることから始まったお友達の学び。
お友達が興味・関心を示すものを手探りで探しながら、お友達が徐々に何をやるのか理解できてCOMPASSに馴染んでくれるように努めました。
興味のあるイラスト等を用意し、名前を復唱して発語を期待しながらも言葉以外で通じ合うことができていったといいます。
人は言葉以外にも沢山の言語を持っています。
それはbody language(身振り手振りで語る)eye contact & eye language(目で語る)、face language(表情で語る)などです。
お互いに関わり合う時間が増えるにつれ、伝わることが増え、コミュニケーションが円滑になっていきました。
先生に注目できるようになってからは50音の音読や絵本も少しずつ取り入れ、短時間でも着座できるようになってからは絵カードなどで発語を練習する毎日が続いていきました。
まだ2歳のお友達は送迎車の中でよく寝込んでしまったそうです。
一旦眠ってしまうと車から降ろすのも大変で、寝起きのお友達は着座も、課題への取り組みも一向に取りかかれなかったそうです。
不機嫌そのもので、泣いたり癇癪を起こしたり・・・そんな場面もよくあったそうです。
それでもCOMPASSではお友達の笑顔を目指し、どんな状況でも諦めない取り組みは続いていきました。
通い始めた初夏から半年後が経ち、季節は冬になった頃。
お友達は身振り手振りを交えた模倣が上手になってきました。
完璧な挨拶の仕草と言葉ではありませんが、それでも適切な場面で頭を下げ、発語も語尾だけは聞こえるようになっています。
この1年お友達は頑張りました。
できることも沢山増えてきたお友達に一番増えたのは、実は笑顔で過ごす時間です。
当初は保護者様が見えないと不安で落ち着かない様子でしたが、もう、そんな辛そうな表情は見られません。
トイレの習慣も、誘う便座に座ってできるようになりました。
毎日着座の練習を行った成果が現れ、数十分も着座して課題に取り組めるようになり、はみ出していた点描はしっかりと枠内に打つことができるようになり、大・小比較と多・少比較、異形発見・同形発見も完全に理解できるように。
最近では新しくはじめてバランス歩行に挑戦し、生き生きと積極的に取り組む様子を見せ、また苦手であまり関心のなかった指先の巧緻性運動にも挑戦する意欲を見せています。
着座姿勢の確保ができた今、どんどん可能性は広がっていきます。
発語から会話への道筋だけでなく、着座姿勢で考えて実行するプロセスを何度も経験していくことで、様々な能力向上に大きな期待を寄せています。
これからも引き続きしっかりと向き合い、笑顔の先に見える確かな未来への取り組みを続けていきます。
COMPASS発達支援センター佐賀中央
所在地:〒849-0922
佐賀市高木瀬東1丁目1-6-1
連絡先:0952-97-7358
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