金曜日のCOMPASSです。
COMPASS高松Appleのお友達は3歳、昨年の秋から通い始めもうすぐ9ヶ月目というところです。
保護者様が強く願われていたのは我が子とお話がしたいということでした。
まだどこにも通う経験を持たないお友達、お友達同士で交流する機会を得て仲良く遊べたら…、そしてまた身のまわりの自立ができるようになって欲しいとも希望しておられました。
保護者様のご希望を取り入れ、立案した個別支援計画には「理解できる言葉を増やし、発語に繋げること。」を目指すことに。
また、お友達がひとりでできることを増やし、色々なお友達や先生との関わりを楽しめるようになるという目標も掲げられました。
困りごととしてお聞きしていたことの1つが「人見知り・場所見知り」だったのですが、COMPASSも例外とはなりませんでした。
お友達にとって見知らぬ場所のCOMPASS、ただ居るだけでストレスだとでもいうように泣き出します。
玄関先で上着を取ろう、靴をしまおうと促しても、服の着脱・靴の脱ぎ履きをやろうとはしませんでした。
ようやく入室できたので優しく着座を促しますが、お友達は椅子には座れず、床に座ってしまいました。
お友達の「人見知り」は、特に男性が極端に苦手なようでした。
男の先生がにこやかに近づいてご挨拶したとき、お友達は途端に泣きだし、その場から逃げ出し、結局関わりを持てなかったのだそうです。
馴染んでいること以外は受け入れられず、マスク着用を促すとこれもまた大泣きし、すぐに外してしまいます。
それでも月日が流れ、時間はお友達に変化をもたらす味方となりました。
半年過ぎた頃には少しずつ座ることができるようになり、先生の姿を見ると安心した表情になっていきました。
着座して少しの時間からでも集中できるようになり、口・舌の体操を先生の口元を見せながら発語の練習が始まりました。
生活動作の習慣づけは、衣服の着脱、靴の脱ぎ履き、手洗いなどを利用の度に繰り返しました。
やり方がわからなくて戸惑うお友達、慣れるまで先生と一緒に取り組み、上手にできたら褒めてもらえることが嬉しくて・・・。
並行して行われた指先強化で指先の力も付いてきて、やがて先生の手助けがなくても一連の動作ができるようになっていきました。
断固拒否だったマスクは、まずは見たり、触ったりしてみることことから始めました。
不快に感じないよう、保護者様にも協力していただき、ご自宅でもご家族皆で代わる代わるマスクを着ける練習を行っていただきました。
男の先生とも関われるようにと、女の先生と活動を行っているところに男の先生も加わり、3人一緒に取り組み始めます。
最初はドキッとした様子は見せたものの、楽しい遊びは続けたいお友達、嫌だけど楽しいというジレンマの葛藤だったことでしょう。
それでも時間を共有するうちに男の先生でも問題なく1:1の個別で関われるようになり、笑顔でハイタッチする様子まで見せるようになりました。
先生が声をかけると、テキパキと指示に従って行動できるようになってきたお友達。
お勉強の時間だよと声をかけると、すすんで勉強部屋に行き、着座して先生を待っています。
トイレに行こうか?という声かけに、自分でトイレに行き、ズボンやオムツを脱ぐようになり、帰る時間だよと伝えると、自分で靴箱から靴を持ち出して履こうとしてくれます。
最近のお友達は見違えるほど表情が豊かになり、ニコニコの笑顔を見せ、当初ほとんど関心を示さなかった周りのお友達友にも興味を示すようになり、交流しようとする姿を微笑ましい姿に成長を感じます。
この8ヶ月間の成長に対して保護者様からは「自分から何かに取り組もうとする姿勢が見られるようになったことが嬉しい。」とうかがいました。
「これまでは気持ちを伝えようとする様子も見られなかったのに、今は気持ちを伝えようとしているのがわかります。COMPASSに通わせて良かったと思います。」そう嬉しい言葉をいただきました。
残念ながら発語から会話に繋がる目標は、現時点では際立った成長には至っていません。
勿論「あいうえお絵本」や「絵カード」などを使った「ひらがな」や語彙の獲得にはかなりの時間を費やしてきました。
結果今では語彙の獲得が進み、話かけられたり、身近な言葉の意味は理解できるようになっています。
お友達の意識が変わり、自分から伝えたいと物語る姿が確かな可能性を示しています。
伝えたい思いがお友達の口元からメロディーのように溢れ出すその時まで、COMPASSでは焦らず、諦めず、繰り返し、何度でも…、お友達の成長を見つめた関わりを継続していきます。
COMPASS高松Apple
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香川県高松市伏石町2157-5
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