COMPASS神埼 行きしぶりから笑顔になるまで

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS神埼のお友達はこの春年少さんになり、そのタイミングでCOMPASSの利用も始まりました。
お友達は好き勝手な行動が目立ち、思い通りにならないと癇癪を見せ、お友達と仲良くできないのだそうです。
感情を伝えるのに十分な語彙数も持たず、また日常生活動作も未完成なことなど、保護者様は気にかけておられました。

そこで個別支援計画には基本の日常動作を習得すること、言葉の面では「語彙数の増加」を通して、豊かな表現を目指すことが記載されました。
個別指導と集団活動を組み合わせたCOMPASSでの生活を通して挨拶、衣服の着脱や排泄等を学び、生活リズムを整えていけるように導きます。

まず手始めにCOMPASSに慣れ親しんでいきながら、お友達の「楽しく学こと」を一緒に作って行こうと考えました。
しかし、当初のお友達の様子はとても激しいものでした。

保育園へお迎えに行くのですが、お友達は激しい行きしぶりを見せ、大泣きし、身を捩って乗車を拒否します。

ようやくCOMPASSに着いたと思いきや、荷物放り出した途端、オモチャに向かって走り出すお友達。
部屋中を駆け回り、制止も全く聞き入れません。
様子を見ながらお友達に着座を促しますが、座って学習がスタートしたかと思えばたちまち離席して走り回るという状況でした。

それでもお友達が来所するたびにしてはいけないこと、今すべきことを根気良く何度も何度も繰り返して伝えます。
と同時に、好ましい行動の際は満面の笑顔で褒めて喜びを感じられるように促していきました。
着座したタイミングを捕まえて、お友達の好む課題を探しながら、気分が乗りそうな課題から最初に提示し、少しずつ向き合えるように流れを作っていきました。

来所後の流れを確認出来るようカードで示したり、声掛けをしながら流れの定着を図り続けます。
お友達が何度も離席するたびに先生は何度でも声掛けを繰り返し、席に戻るように引き戻し続けました。

かけた時間、トライした回数、そして熱量で成長の度合いは全く違ってきますが、お友達に現れた最初の変化は2ヶ月経った頃から見られるようになりました。

園にお迎えに行っても笑顔を見せ、素直に乗車し、着いてからも流れに従ってカバンの片づけや「お勉強!」と言いながら着席する姿を見せています。
色々なものへ興味が次々湧いてくることは変わらないようですが、指示があるとすぐに切り替えられるようになり、自分の興味の方向よりも先生の指示を優先できるようになりました。

この頃から他のお友達へも興味し、一緒に遊ぶようになり、集団活動へも参加できるようになっています。
着座時間が延びるとともに語彙力の学習も進み、自発的なおしゃべりも増えてきているそうです。

会話としてはまだ一方的なコミュニケーションがほとんどで、対話とまでは行かないようです。

集団活動と並行して今後は楽しい言葉のキャッチボールを目指し、相手の意見しっかり聞き、楽しい会話の中でも思いを伝えられるように導いていきます。

COMPASS発達支援センター神埼
所在地:〒791-8034
           佐賀県神埼市神埼町田道ヶ里1803-2
           栄城神埼ビル2F
連絡先:0952-37-7838

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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