COMPASS樟葉 輝きへの道半ばなれど

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS樟葉のお友達、通い始めてちょうど1年が過ぎました。
保護者様の願いはコミュニケーションでした。
発語がなく、話そうとする意欲を育てて欲しい、また就学を睨んでひらがなの学習もやってほしい。
元気に返事ができるようになってほしいと願われていました。

願いを受けて個別支援計画には発語を目指し、語彙を増やし、ひらがなで名前が書けるようにという目標に向かい、他者と関わることで多くの言葉に触れる機会を作ること、そして着座姿勢を獲得し、意欲も促していくことが記載されました。
当初は着座も出来ず、目も合わず、周りに誰がいても関心を示さなかったそうです。
何事にも意欲も興味も感じられず、嫌なことや思い通りにならないことには、ただ泣くばかりでした。

まず取り掛かったのは座ることからでした。
お友達が関心を示すおもちゃなどを机に置いて、椅子に座るように誘います。
離席がち、姿勢を崩しがちなので、何度もまた座ろうねと呼び戻し、ちゃんと座れたら何度でも褒めていきました。
繰り返し繰り返し、何度も何度でも、座ることがお友達の中に根付くまで。

感染症への対応としてつけられなかったマスクは、お友達が短時間集中できる好きな遊びの時に習慣的に着用するように図りました。
少しずつ「いつもすること」として抵抗をなくし、慣れてもらったそうです。
短時間でも着座できるようになってから始まった作業的な活動と発語の練習、返事の練習、ひらがなの練習です。
ひらがなを書く練習では、大きな文字のお手本を作成し、先生が手を添えて一緒になぞっていきました。

お友達は意識の向いた教材や教具には関心を示すものの、先生が話しかけても目が合わない状態でした。
そこで、興味があるものを顔の近くに持ってきて、先生を認識してもらうように、また、好きなものを自分では手が届かない場所に置き、とって欲しいと意思表示をする際に必然的に顔を合わせるようにと色々工夫しました。

こうして繰り返し、繰り返し行いながら歩んできた1年。
現在は着座時間が大幅に長くなり、マスクも少し着けていられるようになりました。
活動内容も幅が広がり、一緒に楽しめるようになってきました。

発語・言葉については未だ道の途中です。
明確な発語はまだ聞かれませんが、こちらからの話しかけに反応してくれるようになってきました。
呼び掛けると顔を見てくれるようになり、話しかけで行動ができることも増えてきています。
また、ひとつではありますが、ひらがなが書けたといいます。
ご家庭でも繰り返してきた成果が突然出ることがあり、お友達の成長を喜んでくださっています。

目を開けていても、誰も、何も見ていないかのような当初とは違って、理解力が上がり、言葉での話しかけに反応してくれるようになったことがCOMPASSの先生にとってもことのほか嬉しい変化なのだそうです。
これまでもこの笑顔を守り、少しでも豊かな人生になるようにと願いながら関わってきました。
1年たって、これから本格的な発語や言葉の学びへの取り組みが始まりますが、諦め図、繰り返し繰り返しお友達の中にある輝きに出会える日を楽しみにCOMPASSの支援は続きます。

COMPASS発達支援センター樟葉
所在地:〒573-1116
    大阪府枚方市船橋本町2-9-2 ペブルコート樟葉102号 
連絡先:072-808-6358

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