水曜日のCOMPASSです。
COMPASS高知に通い始めて２年になるお友達、今素晴らしい成長を見せています。
一昨年、保護者様からご相談を受けたのは、お友達が始終動き回り、じっとしていられないことでした。
就学を翌々年に控え、就学しても授業中座っていられるのか、学習面でついていけるのかを心配しておられました。
また言葉に不明瞭さがあり、何を言っているのか判断ができないことも気がかりなようでした。
個別支援計画では、集中力をつけることを目指した支援に努め、不明瞭な発語を改善し、人の話をしっかり聞くことができるようになって、スムーズなコミュニケーションに繋がるように導きます。

写真はイメージです

２年前の6月、通い始めたばかりのお友達は少しも座っていられませんでした。
やっと座って取り組み始めても、数分で「もうおしまい！」と勝手に離席。
ハイテンションで汗だくになって室内を走り回り、クタクタになるまでジャンプしたり縄跳びをしたり・・・
会話を試みてみても、確かに言葉は不明瞭、その上早口で聞き取れませんでした。
数認識でも5より大きな数は理解ができていなかったそうです。

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COMPASSの基本は着座、立腰姿勢の維持です。
まずは座れて初めて目の前の課題に意識が向き、集中できて、理解と習得に繋がります。
じっと座っていられないお友達に、少しの時間でも着座して取り組むことを学ぶためONとOF Fのメリハリをつけることに。
まず「今日は、これとこれをやるからね。」と開始前にその日の課題を示し、終わりの見通しをイメージしやすく導きました。

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もちろんできたときや頑張れたときには大いに褒める、励ます、一緒に手放しで喜ぶことは意識して行ないましたが、自由奔放が過ぎるときには、静かで、穏やかに、ですが厳しい口調で嗜めることも行いました。
不明瞭な発語への対策として、パタカラ体操や発語練習プログラムを使用し、口の動きを見せながらゆっくり・はっきりを意識した発声をするように促しを続けました。

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学習の後の自由時間でも全くじっとしていないお友達。
ぐったりするまで動き回るので、時折声掛けをして水分補給や適度な休憩を促しました。
また、絵本の読み聞かせや紙芝居を活用し、落ち着いて座ってお話を聞く時間を定期的に設けました。

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お友達は少しずつ変化していきました。
年長さんになった春には「ひらがな」を読めるようになり、ついで早い段階で50音の習得が完成します。
褒めてもらえることが励みになっているようで、次第に意欲を見せ始めていきました。
利用開始と比べ、静かに座っていられる時間も長くなってきたのだそうです。

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今では学習時間にはちゃんと座って療育を受けることができ流ようになってきました。
相変わらずテンション高めな傾向は変わりませんが「聞いて下さい。」と伝える大切なお話は先生の目を見て聞くことができるようになりました。
それからまた１年が過ぎ、お友達はついに小学生になりました。

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お友達が授業時間座っていられるだろうか？学習についていけるだろうか？
COMPASSから受ける成長の報告や、ご家庭での変化もみておられるものの、小学校での過ごし方がやはり気がかりだった保護者様、不安を抱えたまま迎えた初めての授業参観に…。
そこには１時間をじっと座ってしっかり授業を受けているお友達の姿がありました。
当日参観されたお母様とお婆様は嬉し涙が止まらなかったと、先生たちにとっても本当に嬉しいご報告をいただいたそうです。

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ずいぶん成長を遂げていますが「根気良く」とか「コツコツ努力」といったことがそもそも苦手なお友達、レベルが難しくなるとすぐ音をあげてしまうことが課題として残ります。
「ひらがな」では清音は早く習得してしまいましたが、促音、拗音への理解は絶賛奮闘中。
保護者様からもCOMPASSへ篤い信頼を寄せていただき、連携を密に取りながら新たな心配事や問題点を共有し、ともにお友達の未来に向けた関わりを行い、素晴らしい環境で対応できているのだそうです。
これからも頑張れることを増やし、「できない」から「できること」へ、達成感から自信へと繋がる道へ、そこから仲良く交流ができるようコミュニケーションの充実を図りながら笑顔の未来へ進めるように導いていきます。

COMPASS発達支援センター高知
所在地：〒781-8104
　　　　高知県高知市高須1丁目16-24
連絡先：088-802-5328

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