COMPASS古賀 繰り返すことの大切さ

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS古賀のお友達は、通い始めて2回目の秋を迎えました。
保護者様は発音が不明瞭なところや、お友達同士の距離感が掴めないこと、何より覚えることが苦手、情報処理が苦手なことを心配しておられました。

個別支援計画では、まずは着座姿勢の維持から集中できる学習時間の確保を目指し、そして就学を睨み、ひらがなの読み書きを目指します。

通い始めた昨年の秋のお友達は着座をしてもソワソワ…、度々離席もあったそうです。
先生から出された指示がスムーズにできず、忘れてしまっているようでした。

記憶は「楽しい」という感情と結びつくと定着しやすいともされています。
そこでお友達のワーキングメモリの強化のため、楽しく会話しながら色や積み木を使ったトレーニングを行うことにしました。
集中がなかなかできないので、お友達の好むアイテムの中からハートの形、ピンク色、プリンセス、ユニコーンなどを活用して、楽しく、また集中出来る様に工夫していきました。

ワーキングメモリーを直訳すると「作業のための記憶」でしょうか。
人間の思考は一時的に記憶された情報キープし、組み合わせ、取捨選択して情報処理して行われますが、その処理能力のことを指すそうです。

記憶を司るのは、脳の「海馬」という部分です。
脳の容量は決まっているため全部を覚えていられず、海馬が必要と判断した情報だけが長期記憶に残ります。
この海馬が必要と感じる基準は「生存に不可欠かどうか」です。
すぐ忘れてしまうのは生存にあまり関係ないことだと判断されたのだと思われます。

しかし、生きるために直接関係ないことでも、繰り返し情報を送ることで、海馬は「生きるために必要なこと」と勘違いします。
この海馬の仕組みを利用し、覚えたいことを何度も見たり聞いたり、何度も思い出したりすれば、記憶は定着しやすくなります。

こうして繰り返し行われたトレーニングの成果が現れるようになったのは利用開始から3ヶ月後の12月くらいからだそうです。
その頃からお友達は複数の指示を理解し、記憶して行えるようになってきました。
記憶と同時に学習してきたひらがなの読み書きも少しずつ上手にできるようになってきました。

覚えられなかったことは辛いことで、お友達から自信を奪ってもいたようです。
少しずつ自信に満ちた表情に変わり、笑顔が増え、人との距離感も少しずつ改善されてきていると言います。
保護者様も記憶の改善を喜んでおられ、学習でもひらがなの習得も少しずつ出来るようになったことから「就学に向け引き続き支援をお願いしたい」とおっしゃっていただいたそうです。

目指す来年の春に向け、2度目の秋がスタートします。
これからもお友達が笑顔で取り組めるように配慮し、これからもひらがな、カタカナ、数字の定着を目指します。
また集団活動にも力を入れ、皆と仲良く、楽しく関われるようにと願い、新たな目標に向かって歩んでいきます。

COMPASS発達支援センター古賀
所在地:〒811-3104
    福岡県古賀市花鶴丘1丁目7番5号一丁目ビル1F103号
連絡先:092-410-2348

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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