COMPASS熊本東 学びが定着するために

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本東に通う小学校2年生のお友達は2年生。
通い始めてちょうど3年目が過ぎました。

当初のお友達は気持ちの切り替えが上手くできず、何をしても自信が持てない様子だったと言います。
また、会話でも発音が不明瞭で伝わりづらい困りごとを抱えていました。
保護者様も場面ごとのルールを理解し、気持ちを切り替えて落ち着いて行動出来るようになり、不明瞭な発音の改善を望んでおられました。

保護者様の願いに寄り添った個別支援計画では、明瞭な発音で自分の意志を言葉で伝えられるようになることや、相手の話を最後まで聞けるようになること、場面ごとのルールを理解して、気持ちを切り替えられるようになること、そして学習でも数認知の向上を目指していくことが目標とされました。

お友達の会話力向上のために活用したのは「ひらがなボード」での発音矯正や、滑舌が滑らかになるようにと口腔体操、舌の体操などでした。
語彙や、場面に応じた会話を練習し、気持ちをどう伝えればいいか、実際に場面設定をして、どう行動するかを一緒に考える機会を作っていきました。
並行してプリントでの学習支援も実施されましたが、先生は1つきれいな音でいえる度、1枚プリントが終わる度に「よくできたね!」と大いに褒めることも忘れませんでした。

放課後に通ってくるお友達ですが、学校で疲れたときには眠くて集中できないことや、気が乗らずに課題をやりたがらないこともありました。
お友達はそのときの気持ちを十分に伝えることができず、泣き出してしまうこともあったそうです。
先生は泣いているお友達の気持ちが落ち着くまで見守り、泣き止み、落ち着いてからゆっくり話を聞いてあげたと言います。
十分気持ちが伝わったことで安心したお友達と、その後は、一緒に「どうしたらいいか?」や「どう伝えたらいいか?」を振り返り、一緒に考えて練習する機会につなげていきました。

お友達が通い始めてから4ヶ月ほど経過した翌年1月、最初の成長の兆しが訪れます。
繰り返し何度でも練習した、そのときどう言えばいいかという場面設定の会話練習が功を奏し、辛いときや嬉しいと言う気持ちを言葉で伝えられるようになってくると、だんだん涙を見せなくなっていきました。
「今日はここまで」と言うその日の課題をやり終える度に、先生から「よくできたね!頑張ったね!」と褒められることが次第に自信になっていき、朗らかな笑顔でできあがったプリントを見せてくれるようになりました。
やがて、お友達はどんな活動にも自信を持って取り組む姿を見せるようになっていったそうです。

あれから3度目の秋を見送るお友達は、これまでの学びが定着していき、気持ちの切り替えが上手になり、言葉で伝えることも、お友達同士のコミュニケーションでも積極的に関わる姿が見られるようになりました。
発音は長年の癖がまだ抜けず、多少不明瞭なところも残していますが、当時と比べると遥かにきれいに発音出来るようになっています。
不安そうな瞳はキラキラの眼差しに変わり、以前は苦手だった計算、音読なども自信を持ってスラスラと出来るようになってきました。

自信がなくて指示を待っていただけのお友達は、今では学校で今日あった出来事や、休みの日に出かけたことなど話題が広がり、学校のお友達の名前もたくさん聞かせてくれるようになりました。
これから難しくなっていく学習でつまづくことがあっても最後まで頑張れるようにと願いながら療育課題もステップを上げていきます。
今よりもっと発語が明瞭になって楽しく会話ができるように、また学習姿勢や人と楽しく関わる姿勢が定着していくように、そして将来を見据え、更なる社会性の向上を目指していきます。

COMPASS発達支援センター熊本東
所在地:〒862-0970
    熊本市東区渡鹿8丁目9番22号
連絡先:096-321-6788

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧