COMPASS岡山ふれんず  目指すコミュニケーションの先には

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS岡山ふれんずのお友達は年長さん、一昨年の春から通っています。
笑顔が素敵な男の子、おしゃべりが大好きです。
ただ不明瞭さがあり、お話ししてくれていることがあまり伝わりません。
学習面もまだこれからだということで、ひらがなの読み書きもできず、名前を読んでも反応が薄いと感じられます。

保護者様も小学校に入ったときに困らないよう、コミュニケーションが取れるようになって欲しいと希望しておられました。
そこでまずはCOMPASSに慣れ、コミュニケーションが図れるようになることから始め、小学校入学に向け、語彙数を伸ばし自分の気持ちを表現できるようになって欲しいということを支援計画の目標に定めます。

お友達の場合は、まず滑舌の訓練のために舌の体操や発生練習を繰り返していきました。
絵本や50音表、絵カードや絵本を活用し、新しい語彙との出会いとそれを読む練習を繰り返していきました。
絵本やカードの語彙を会話に沢山取り入れ、言葉の意味、使い方の練習の中で理解できる言葉を増やしていきます。
読めること・理解できることから綺麗に発声できることへの隔たりを繰り返しの中で埋めていきます。

お友達にはまた手先のぎこちなさもありました。
そこで木ネジ・ブットイン等の手指活動中や、大好きな虫取り、ジャンケンゲーム中も楽しく会話を入れるよう試みます。
あらゆる場面を捉えて会話の練習に繋げ、いつでも会話の向上に取り組みました。

真面目に取り組むお友達ですが、読み解く必要のあるプリントの問題はちょっと苦手です。
そんな読むだけでは理解が難しいことには、苦手意識にならないように、側についている先生がちょっとヒントを与えたり、最後まで先生と一緒に取り組むことで自分の力で理解できるように導きました。

時間の経過とともに、まずは静音が読めるようになり、少しずつ語彙が増えていき始めていたのですが…
利用開始から2年が経過した昨年の春、驚くべき成長とでもいうのでしょうか?
まるで不意打ちのように突然、会話がはっきりとスムーズになりだすという場面に遭遇し、そこからの成長はまた目を見張るものがあります。

自信がついたことが後押しして、さまざまな場面で意欲が感じられるようになりました。
綺麗な発声で先生に話しかけることが多くなったばかりでなく、不安定な筆圧だったものが文字が良くとてもきれいに書けるようになりました。

送迎中の車の中でも「あのお店で〇〇買ったよ。ビンクと青のがあって、ラムネがついてるよ。今度先生買ったら?」と教えてくれたり、順番に知ってる虫の名前をあげていくゲームで先生が詰まったら「先生、ダンゴムシがあるよ!」と助け舟を出してくれたりと、優しさまでも言葉で表現できていると感じられるようになったんですと、先生たちもお友達の成長に喜びが止まらないのだそうです。

新年があけ、いよいよ春には就学を迎えるお友達。
残り3ヶ月をどう過ごすか、まさに正念場です。
着座姿勢での学習では「読み書き」「数字認知」を進めながら、学習でも集中して課題に取り組むことができるよう導いていきます。

そうして目指す活発なコミュニケーションの先にいるお友達は、自信を持ってキラキラの笑顔であの校門をくぐり、笑顔で新しい仲間と語り合い、学校の先生の呼びかけに元気に手を挙げる姿を目指して就学準備はもちろんですが、さらに高い総合力を目指して進む道はまっすぐに広がっています。

COMPASS発達支援センター岡山ふれんず
所在地:〒700-0921
    岡山市北区東古松3丁目4番14号
連絡先:086-222-0178

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