COMPASS松山 固い蕾がやがて・・・

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS松山のお友達は5歳、通い始めて1年と3ヶ月目に入りました。
難しいことや面倒なこと、ゲームで負けそうになると、あっという間にやる気を失うお友達。

いつでもどこでも自分の好きなように行動するのが当たり前で、ルールのある集団活動になると離席したり寝転んだりして活動に参加できません。
個別活動でも気分のムラが激しく、苦手な文字を読む学習が提示されると着座できないこともあるのだとか。
発話はありますが、不明瞭で聞き取りづらいところもあり、聞き返すと怒り出してしまいます。

保護者様からははCOMPASSで学び「集団(保育園)での活動に積極的に参加できるようになってほしい。」とご相談があったそうです。
そして、気分に左右されることなく、どの活動もできるようになり、言葉と会話も成長してほしいと願っておられました。
ご意向に沿って、COMPASSでは正しい言葉使い、発音矯正、頑張って苦手なことにも取り組めるようになる力を育て、集団活動を楽しめるようになることを個別支援計画に記載しました。

着座して始まる学習課題ですが、始まってすぐに離席し始めるお友達。
座っていても正しい姿勢はわずかな時間だけで、ぐにゃりと姿勢が崩れてしまいます。
姿勢が崩れたり離席したりしたときも、繰り返し繰り返し何度も何度でもお友達に声をかけ、正しいことをするように諭します。

特にお友達の気が乗らないのは言葉の学習のときでした。
これまでも聞き返されるとカチンとくるようで、いきなり怒り出すこともあったお友達。
それでも何度も何度もお手本を示し、舌の動きのトレーニングと発音を復唱するように促していきました。
口舌のトレーニングでも、ベロ出しの仕草が面白かったのか、気に入ったお友達はそれがフックになり少しずつ口舌の訓練を頑張れるようになっていったそうです。

集団活動では、人と一緒なのと好きにできないことが苦痛なのか逃げ出して机の下に潜ってしまうお友達。
そこで、お友達が興味を持てるような2人でやるゲームから始め、少人数でのゲームから始め、徐々に集団の人数を増やしていくようにしました。

口舌のトレーニング、複数人での活動を飽きずに毎回重ねていくうちに、激しい拒否の行動はだんだん見られなくなっていきます。
やがて通い始めて8ヶ月が過ぎた6月頃になると、これまで積み重ねた頑張り、蕾をつけていきました。

個別活動では、言語トレーニング中も離席もほとんどなくなって集中できるようになり、集団活動でも逃げ出すことはなくなってきました。
勝ち負けのゲームでは勝敗にこだわり、負けそうになると投げ出す傾向がありましたが、最後まで頑張れるようになりました。
これまでの自分の習慣や癖をすっかり変えるという難しい課題の発話の明瞭化への取り組みも、少しずつ改善が見られてきています。

保護者様からも保育園での運動会で、お友達はどの競技にも積極的に参加できていたとお聞きしました。
その運動会でアクシデントがあり、競技のやり直しがあったそうですが、お友達はやる気を失わず、気持ちを切り替えて続けることができていたと、何より嬉しい報告があったそうです。
言葉もかなり聞き取りやすくなってきて、聞き返すことも減ってきましたと重ねて喜びの声をいただいたとのことです。

COMPASSの終わりの会では、誰かが必ず前に立って終わりの挨拶をするのですが、お友達はみんなの前で堂々とリーダーシップを取り、終わりの挨拶をリードしてくれるようになりました。
本当はまだ苦手な教科や難しい言葉の練習では、お友達では逃げ出したい気持ちを抑えながら精一杯頑張っているのですが、いずれこの苦手な気持ちを「できた!」「やれる!」そして「わかると楽しい!」に変えていけるようにと、諦めない療育は続きます。

今少し開きかけた蕾が、初夏にはどんな花を咲かせ、秋にはどんな実りを見せてくれることか楽しみにしながらまだ見ぬゴールを目指します。

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