火曜日のCOMPASSです。
COMPASS松茂に昨年の秋から通い始めたのは、年長さんのお友達。
人と関わること全般が苦手なお友達。
先生の指示もきちんと聞いて受け止められず、決まった行動へのこだわりがあり、変更に納得せず対応ができません。
思い通りにいかないとすぐに泣いたり、怒ったり、癇癪を起したり・・・。
かと思うと、好みでない片付けやお手伝いなど、人から何か言われることで、たちまち気分が滅入ることも多かったようです。
翌年の春には就学を控えているお友達。
保護者様は、小学生になるお友達のために語彙数の習得やカタカナが書けるようになってほしいと、学力や会話力の向上がご希望でした。
気持ちが切り替えられて、友達同士での関りにおいて柔軟に対応できるように、また持続力がつき、指示にも素直に応じられるようになって、気持ちの落ち込みを少なくし、集団生活を楽めるようになってほしいと望んでおられました。
保護者様の願いを受けた個別支援計画では「カタカナが書けるようになること」、そして時間をかけて「色々なことに落ち着いて取り組めるようにすること。短期目標は、新しい環境に慣れ、楽しく通うこと。」を目指します。
指示されるのが苦手なお友達。
その日の気分によっては聞き入れられないこともありました。
ルーティンの変更や、気持ちを切り替えたり他者の意見を受け入れたりすることが納得できず、難しかったそうです。
分からないことや自信がないことに直面すると、笑ってごまかそうとしたり、突然気分が落ち込んでしまい取り組もうとしません。
理解できていると思いきや、実際には曖昧になっていることも多かったため、しっかり理解できているか確認しながら活動を進めていきました。
いろいろなつまづきの場面で、先生は時間をかけて出来るだけゆっくりお友達の話しを聞き、信頼感を築き、納得して切り替られるように促していきました。
課題は「あいうえお表」「濁音」「半濁音」「拗音表」「100までの数唱」「50音ひらがなカタカナマッチング」「絵カード」「絵本」とプリント類です。
お友達は少し不明瞭さを残す発音だったため、毎回の口舌の体操で口腔器官運動訓練を取り入れました。
また、「読む」「聞く」「話す」「書く」の高次脳機能訓練をおこないました。
これで、ひらがなとカタカナの認識が増え、書ける字も増えていくはずです。
指示に抵抗を見せていたお友達ですが、その時期は、想像以上に早く3ヶ月ほどで訪れました。
成長は自分の意志で、なりたい自分に向かって頑張っていく作業です。
先生はその道筋をつけ、見守ることしかできません。
例えば療育中のコミュニケーションでも、お友達が自分で相手に伝えようとする意思があって初めて言葉が表出します。
繰り返し、何度も何度でも会話に取り組み、自分の経験を伝えられるようになっていくお友達です。
現在では語彙集の習得も進み、100まで表を見ながらですが言えるようになっています。
濁音、半濁音、拗音も自分で読めるようになりました。
指示されることが苦手で、聞かなかったり涙を流していたお友達ですが、先生としっかり向き合って落ち着いて話を聞けるようになってきています。
保護者様も感情のコントロール、切り替えができるようになってきて、泣くことや怒ることが少なくなったと喜ばれています。
COMPASSでも、みんなと片付けもできるようになってきていて、ずいぶん心の成長が見られています。
お友達には、しっかり善悪や正しい行動を状況を判断する力が育ってきています。
それが顕著に現れてきたエピソードがありました。
教えていないのに前日の行動を自分で振り返り、翌日、登所後すぐに「先生昨日はごめんね。」と、みんなの前で伝える場面があったそうで、その様子を見た先生達はびっくりして、ひどく感動したのだそうです。
お友達が通い始めて半年あまり。
成長へ向けた軌道をしっかりと歩み始めていることをお友達の様子から伺えます。
春、小学生になるお友達に、COMPASSの活動を通じて、学習や遊びへの興味や関心を広げ、経験を積み重ねることで成長や発達を促せるように導いていきます。
個別だけでなく、集団の活動を通してルールやマナーを身につけ、今よりもっとスムーズなコミュニケーションの向上を目指します。
今、お友達はその目線も、意思もその先にある成長をしっかり見つめています。
COMPASS発達支援センター松茂
所在地:〒771-0219
徳島県板野郡笹木野字八北開拓170-1-2F
連絡先:088-699-0138
(施設名をクリックして頂くと、施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.