COMPASS武蔵新城DASH 経験から自信に繋がること | COMPASS（コンパス）発達支援センター

COMPASS武蔵新城DASH　経験から自信に繋がること

2022年4月6日

水曜日のCOMPASSです。
武蔵新城DASHに昨年4月から通うお友達。

保護者様は就学にあたり、集団での集中力を身につけて落ち着いて生活して欲しいと希望しておられました。
難しいことや初めてのことへの苦手意識が強く、少しの失敗でも怒ってしまうことが気掛かりだと話しておられました。
また、書ける字を増やして楽しく学習していって欲しいと話しておられたそうです。

個別支援計画では、文章作りに取り組み、自信を持って行動出来るようになり、お友達と楽しみを共有できることを目標としました。
まずはCOMPASSに慣れ、約束を守って行動し、説明を聞いてやり方を覚えることを学び、お友達同士の関わりを楽しめるように、また学習面ではひらがな50音の定着、数の合成、数の分解の基礎を学ぶことを目指します。

通い始めた頃のお友達は、療育開始の時間になっても読書をやめて本を片付けることができない等、約束を守れないことがありました。
学習では難しいと感じた課題は「出来ない」と感情が乱れ、泣いてしまうこともありました。
頑張って最後までやり遂げた後でも、出来なくて辛かったことがフラッシュバックして泣いたり、自分の頭や顔を叩くこともありました。
またお友達は会話はできますが、話の組み立てが前後するため、意味が分かりづらいものだったそうです。

まずはお友達が安心して活動できるように、活動の初めにスケジュールを示して見通しを持って受け入れられるように支援していきました。
「〇〇が終わったら、◇◇をやります。」「△△分になったら、××をします。」というように、常に「約束を守る」ことを意識できるよう働きかけ、約束を守れて気持ちよく行動できた体験を増やし、自信に繋げていきました。
当てずっぽうに行動するのではなく、説明をしっかり聞き、指示を理解して行動に移せる様に促します。

「難しい」「できない」と、嫌な思いだけが残るのではなく、分からないことや自信のないことは聞いていいんだよと伝えます。
質問して確信を得たうえで、自分の力で成し遂げられるように支援していきました。
学習ではひらがな50音の定着も図り、文字のバランスや書き順も意識して、繰り返し文字の練習を進めていきました。

会話の力を向上するために「誰がどうしたのか」を聞いている人にも伝わるように話す練習を繰り返しました。
語彙を増やし、気持ちを表現する言葉、様子を表す言葉などを中心に学習していきます。
主語、述語が明確になり、適切な助詞の使い方がわかるように、日記や感想文で練習を図りました。
感想文を書くときにはあらすじをまとめるように意識し、会話に繋がるように表現力の向上を図りました。

利用開始から2ヶ月が過ぎた頃に最初の変化が見え、それからもあっという間に成長すること、何度も繰り返して変化が見られたものなど様々ですが、今のお友達の成長に繋がっていきました。

今では、簡単な声かけで気持ちの切り替えが出来るようになりました。
時折、折り合いがつかない感情の乱れで泣いてしまうこともありますが、以前は10分15分気持ちの切り替えにかかっていたことが、現在は5分程で切り替えが出来るようになってきています。

今は集団活動でルールに従い、皆と仲良く参加できるよう頑張っています。
わかっているルールを行動で実践できるように、また善悪の判断ができるようにを目指していきます。

最近、お友達が自分から何か作業する別のお友達に「上手だねぇ！」と話しかけている姿を見かけ、嬉しかったと先生は言います。
また「はらぺこあおむし」の人形で遊んでいたお友達に、関わりを持とうと近づいてきた他のお友達を快く受け入れている姿は嬉しい驚きだったそうで、また以前は先生の話を聞くことが難しかった場面でも、きちんと聞くことが出来るようになり、自分から進んで「教えて下さい」と質問してくる姿に柔らかな成長を感じるのだそうです。

保護者様も入学当初は心配事も多く、学校生活も気になっておられたそうですが、最近は以前よりも安心して学校生活を送っていると感じていると話しておられたのだそうです。
学校、社会で充実した日々を送れるためには、いくつか必要な要素があります。
その１つがルールの理解、そして様々な場面で感情に乱されず落ち着いて活動が出来ること。
これからも学習活動を通じてわかること、わからないことを自身で判断し、必要な手助けを求め、一つひとつを出来ることに、自信へと繋げていけるように支援を続けていきます。