COMPASS諫早 いつものカードを机に貼って

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS諫早に昨年の5月から通うお友達、この春1年生になりました。

利用前のお友達はとても人懐こい女の子でしたが、その一方で誰に対しても積極的に近寄っていき、距離感が分からない様子でした。
真面目なお話を聞いていても、最後まで聞くことができず、途中で一方的にしゃべり始めるのだそうです。

学習への興味・理解は高いものの、姿勢が乱れやすく、興味のあるものが目に入ると、離席してしまうことも。
保護者様はそんなお友達に「対人関係のマナーや距離感を身に付けてほしい。」と望まれていました。

COMPASSでの目標も「相手の気持ちを理解して、自分の気持ちを伝えることができるようになること。」を目指します。
就学を翌年に控えていることもあり、着座姿勢を保てるように体幹筋力を高め、正しい姿勢がより長く続けられるようになることも課題とされました。

お友達と取り組んだ課題は主にひらがなや数の学習でのプリントや、はさみの練習、バランスボールやクッションを使った体幹トレーニングなど能力の向上を目指すものでした。

目に付く色々なものに興味そそられてしまい、離席したり、我慢できず喋り始めてしまうお友達。
そこでまず療育前には「先生が説明をしている時は、静かに聞く」というお約束をします。

気になることがあっても、それは今でなく、やるべきことを済ませた後でも見にいったり触ったりできることを理解してもらいたいと考えて、最初にスケジュールを説明し、見通しを持てるように配慮しました。

昨年の12月から就学に向けて3~4人の小集団で小学校入学へ向けた45分程度の決められたプログラムを開始しました。
ところが集団活動となると、尚一層お友達は待つことができず、話を聞いている途中でしゃべり始めてしまうことが目立ったそうです。

そこで机に「静かにします」と書かれたカードを貼り、お友達がうっかりしゃべり始めたら、カードを指差し、お友達自身で気づき、改めるように促しました。
試みは何度も、何度でも繰り返し行われ、次第にお友達の中に自覚が育っていったようです。

時間内は集中して取り組む姿は、今年の2月頃から見られるようになりました。
集団活動では、順番を守ったり、発表で当てられた人以外はしゃべらない等のルールが守れるようになってきました。

45分の療育を離席せずに最後まで参加できるようになりました。
お友達とも物の貸し借りや順番を守ることなど、きちんと「貸して」「次は私の番ね!」等と言うことができるようになり、お友達同士でも適度な距離間で楽しく接することができるようになってきているといいます。

4月、お友達は誇らしい笑顔で小学校に入学しました。
最近は自分から気を付けないといけないという意識が見られ、なんと自分から「いつものカードを机に貼って。」と先生にお願いするのだそうです。
意識の芽生えがお友達を変え、何かあっても少し声をかけるだけで「正しい姿勢」や「待つ」こともできるようになってきています。

できることが増えてきたとはいえ、まだ小一の女の子です。
時折、甘えたい気持ちも顔を出し、継続が難しいことも見受けられるのだとか。
学習や集団での活動、工作や運動、色々な場面で出来ることを増やしていき、たくさんの経験から自信に繋がるように、気分が揺れても最後まで取り組めるように願い、安定した行動や人との関わりができるようこれからも支援を続けます。

COMPASS発達支援センター諫早
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    長崎県諌早市船越町891ー2
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