COMPASS松山 上空から見れば(2)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS松山のお友達が通い始めてから2年経ち、お友達は幼稚園に入園し、週1回のCOMPASSの終日利用にもすっかり慣れた様子です。
たまに見せるこだわりの強い日を除けば、たいていは指示されなくてもお友達はCOMPASSに到着すると自分から靴を脱ぎ、靴箱へ片付け、トイレに行き、手を洗うこともできます。
少しずつ笑顔で過ごすことが増えてきて、集団活動でなくても、誰かに促されなくても、周りのお友達と和やかに交流している姿も見られます。

でもたまに緊張するのか、不意に何かの理由でとても悲しくなってしまうことがあるお友達。
そんなときには「おはよう!」と先生が声をかけても、言葉が詰まり、挨拶を返せないこともありました。
普段はちゃんとできる挨拶なのに、そんなときは声にならないようでした。

また集団活動のほとんどの場面ではスムーズな行動ができていますが、時折こだわりが顔を出し、うまく流れに乗れないこともあるようです。
それでも時間の経過とともに、次第に唐突に挨拶ができなくなるような場面は見られなくなり、帰りの挨拶ではこれまでのお友達からは想像できないほど大きな声で元気な挨拶を言えるようになっているのだとか。

この春、年中さんになったお友達の成長の歩みは止まっていません。
これまで集団活動でも声を上手くかけられなかった道具も「貸して」と自分から話しかけ、貸し借りも上手に出来るようになっていきました。
ひとりで遊ぶときと、みんなで遊ぶとき、療育を始める時間になったとき、それぞれで気持ちの切り替えがスムーズになっていきました。

ある日、集団でミニゲームをやることになったのですが、そのゲームのルールがわかっていない新しいお友達がいました。
お友達はその新しいお友達にやり方を教えてあげようと声をかけ、一緒にゲームを楽しむ様子を見せていました。
これまでなかなか交流のきっかけが掴めずにいたお友達でしたが、最近では関わり方もとても上手になってきて、素晴らしい成長が見られます。
人は、人と関わり合って成長していくもの。
COMPASSではこれからも引き続き小集団での活動や、ソーシャルスキルトレーニングなどを通してお友達の更なる成長を目指していきます。

来年は年長さん、そしてその翌年は小学生になるお友達。
上空から見れば一直線の道ですが、現実にお友達の行く道はきっとこれからも山あり谷あり、立ち止まったり、思いがけずにスーッと進んだり…、その繰り返しでしょう。
その先にある就学に向けて、お友達がいつも笑顔で、穏やかに、人や環境に左右されず、集中して「今やるべきことを、今できるように」なるよう、傍に寄り添いながら、たくさんの経験を通して修得していけるように導いていきます。

COMPASS発達支援センター松山
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