COMPASS観音寺 言葉で気持ちを伝えて…(1)

月曜日のCOMPASSです。
以前もご紹介したことのあるCOMPASS観音寺に通うお友達はこの春6年生になりました。
この9月で通い始めてからもうすぐ4年を迎えます。
お友達は、初めての場所や何かにチャレンジすることが苦手で、いつもと違うことに対面するとパニックになってしまいます。
できることでも、周りの大人や保護者様にやってもらおうとする傾向にあります。

通い始めた頃に比べると、お友達は随分ひらがなやカタカナが読めるようになってきていて、自分で好きな絵本を読んでいるのですが近くにいる人に「これなんて読むの?」と甘えて聞くこともあります。
学んでできるようになったことは他にもあります。
語彙が増え、会話を学び、場面に応じた挨拶や言葉でのやり取りができるようになっていたのですが、自分の気持ちを言葉で伝えることはまだ苦手のようです。
そして、運動もお友達が苦手な課題の一つです。

小学校の最上級生になったお友達に保護者様は「学習面、運動面で色々なことに取り組んでほしい。頼らずに自分でできることが増え、丁寧に生活動作もできるようになっててほしい。 」と希望しておられ、また「他者との意思疎通ができ、会話がスムーズにできるようになってほしい。」と願っておられました。
個別支援計画も、この保護者様の願いに沿って「自分の思いを言葉で伝えられるようになる。 身の回りのことが自分で最後までできるようになる。」という目標を設定しました。

お友達に選んだ課題は、絵本・詩の音読、COMPASSのプリント、時計の学習、お金の学習などでした。
例えばお友達が大好きな絵本の音読を取り入れ、更に語彙数を増やしていけるように試みました。
知っている言葉でも咄嗟に会話につながらないので、そのときそのときの場面に応じた挨拶や、会話ができるように先生がお手本をやって見せ、繰り返し習得できるように継続して取り組みました。
また、お友達が興味のある活動の中でお友達同士で関われる機会たくさん作り、その場に合った言葉のやり取りができるように促してもいきました。

ついついざっと済ませ、ぞんざいになりがちな衣服の畳み方や、身だしなみの整え方なども、先生が気分を乗せながら繰り返し声かけすることで習慣づくように促しました。
そして運動は、お友達が大好きな音楽を流し、そのリズムに乗ってバランスボールをやったりと、苦手なことだからこそ楽しく取り組めるように配慮していきました。

なんでも計画した通りにスムーズに進むわけにはいきません。
成長に続く道はまっすぐ続いていますが、信号がオール青でスムーズに進むこともあれば、ときには道に迷ったり、渋滞に捕まってしまうことがあるように、お友達との取り組みも同じです。

お友達は、活動への取りかかりに時間がかかることがありました。
課題の途中で「疲れた。」とか「もう終わろう。」と甘えが出たり、集中力が途切れることもありました。
そんなときはお友達が大好きな絵本から導入し、楽しいと感じながら学習に取りかかれるように努めました。
以前と違って、学習に取り掛かる前に「今日はこれとこれ。この順番で◯枚、◯時まで頑張ろうね。」という、お友達が学習の流れをイメージできるように働きかけ、積極的に取り組めるように心がけました。
やがて、次の大きな成長が見られるようになったのは昨年の終わりぐらいでした。
(後編へ続きます。)

COMPASS発達支援センター観音寺
所在地:〒768-0022
    香川県観音寺市本大町1673-3 本大マンション202
連絡先:0875-23-7328

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