COMPASS武蔵新城DASH 未来へ飛べ、お友達のロケット!(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS武蔵新城DASHに昨年の春から通っている小学校2年生のお友達。

最初に来られたときの保護者様のお困りごとは、お友達の集中力が続かないことでした。
声をかけても感情のコントロールをすることが難しく、苦手なことに取り組むときや、自信を持って取り組んだことを間違ってしまったときなどは、ひどく落ち込んだり、怒り出したりすることもあるのだそうです。

これまでと違って、小学校では集団の中での個人という姿勢が必要になります。
そのこともあり、保護者様は「感情のコントロールができるようになって欲しい。」と希望しておられました。

COMPASSの立てた個別支援計画では約束ごとを守り、行動できるように導くことを当面の目標と定めました。
環境が変わり、就学するお友達ですので、学習活動を通じて自分の得手・不得手、頑張りが必要なことを明確に理解して取り組みの足がかりとすることにします。
そして学習の習慣づけを行いながら、学年に見合う学習の理解力を深めていくことを目指します。

習慣化に時間がかかる感情面からではなく、まずは学習面からの自信をつけてもらうようにアプローチ。
次の段階では、お友達が自分自身で揺れやすい感情をコントロールするための取り組みへと移行します。
場面ごとのルールを理解し、適切に行動できるように、また様々な場面でどうすべきか自分で考えて、気持ちをコントロールし、落ち着いて行動できるようになることがこの課題のゴールです。

しかし一朝一夕で落ち着いて取り組むことを習慣にできたわけではありません。
難しいと感じたり、自信がないことがあると、やはりお友達の気持ちは乱れます。
苦手な課題にぶつかると、たちまち感情が乱れ、プリントを破いたり、丸めてしまったり、放り投げるといった行為が見られました。
結果を焦り、追い詰められた不安な気持ちになり、身動きできなくなるお友達です。

そんなお友達に先生は焦らなくていい、一つずつやろうと優しい声かけを忘れません。
しばらくすると、ようやく落ち着きを取りもどし、自分からプリントを拾って席に戻り、気持ちを落ち着かせた後、もう一度投げ出してしまったプリントに取り組むお友達でした。

落ち着いて課題を終われたあとで、改めてお友達と一緒に落ち着くことの大切さを振り返ります。
その取り組みはしばらくの間繰り返されました。

やがてお友達の成果をご覧になった保護者様が利用回数が増やされ、比例してお友達に明らかな成長が見られるようになりました。
紙を剥がしたように、全く見られなくなったわけではありませんが、それでも苛立ってプリントを投げてしまうような様子は相当回数が減ったと言います。
(後編に続きます)

COMPASS発達支援センター武蔵新城DASH
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