COMPASS坂出 やがて小学生になる君へ(2)

木曜日のCOMPASSです。
今年の春、年中さんになったお友達、進級後に荒れた時期もありましたが次第に落ち着きを取り戻して来ました。
ようやく仲良く人と関われるようにという目標達成を目指して再始動です。

学ぶ機会は、比較的すぐに訪れます。
6月になると、お友達の利用する時間帯に1つ年下のお友達が利用することになりました。
その状況を活用し、できるだけふたり一緒に活動できるよう、運動や学習の活動機会を作りました。
利用開始当時には、誰かが横を通っただけで固まって無言だったお友達ですが、同じ時間帯に通うようになったそのお友達と一緒に運動したり、学習したりできるようになり、少しずつ自分を出せるようにもなって来ています。

これまで多くの人と関わる交流の場は、どんな機会も見逃さず最大限活用されました。
季節のイベントを積極的に企画し、特に夏休み中は8~10人程度の大きな集団で活動する機会も持ちました。
実は以前、大集団に入ったときは、ストレスからくる反動で自宅に帰って大荒れだったのだそうですが、この夏の楽しいお祭り気分での交流は、お友達の目を引く楽しみが盛りだくさんで、あまり人目を意識せずに楽しんで活動できていたようです。
それどころか、後日「夏祭り楽しかった!もうせんの?」という言葉が聞けたほどで、いつの間にかボーダーラインを軽く超えてしまっていたお友達です。

お友達が通い始めてからちょうど1年。
現在はまず運動の活動に取り組み、その後は20~30分程度は落ち着いて着座し、課題に取り組めています。
ペーパーでの学習も進み、ひらがな・カタカナも全て読めるようになり、なぞり書きもできるようになりました。
半年前は小さな数であっても数字と数の一致が難しかったのですが、現在は10まで一致できるようになりました。
数字が読めるようになったお友達のマイブームは、時計なのだそうです。
時間という単位の意識はまだ難しいのですが、自分から「3がきたら(園に)帰る。」といった発言も聞かれるようになりました。
この時計への関心のおかげで切り替えもスムーズになり、「〇時」という表現も習得中なのだそうです。

保護者様からも「日によってまだ波はあるものの、少しずつ指示に従って動けるようになって来ています。」と成長を感じておられる言葉をいただきました。
特に他のお友達がいる状況では、人目を気にするがゆえにちゃんと指示に従えることが多くなっているのだそうです。
この夏までの達成度をご覧になった保護者様から8月のモニタリングで新たなご相談がありました。
緊張するお友達、外で大便の排泄ができないのだそうです。
このご心配の解消のために夏からトイレを促す取り組みを始めたのですが、短時間での利用であり、なかなかタイミングが合わずに成果を出せないでいます。
このため、実践的なことだけにとどまらず、現在はお友達に排泄の意識を呼びさませるように教育絵本の読み聞かせで、ごく自然なことだと捉えてもらえるように努めています。

人と関わる、本当の楽しさや学びを味わってもらいたいと、お友達との活動は続きます。
現在の2人1組での行動から、もう少し人数が増えてもリラックスして活動に参加できるよう導いて行きます。
最近お友達はあらゆることを知りたいという興味が湧いているようです。
少しずつなぞり書きから自分ひとりで文字を書けるようになり、やがて名前を書けるように、就学準備にも取り組みます。
1年生になったお友達が名前を呼ばれたとき、手をスッとまっすぐにあげ、元気に「はい!」と答える姿をイメージしながら関わりを続けて行きます。

COMPASS発達支援センター坂出
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