COMPASS井堀 笑顔の先に目指すもの(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS井堀の今年4月13日にご紹介した5歳のお友達の新しい成長のお知らせが届きました。
お友達が通い始めたのはその1年半前の10月。
当時のお友達の発語は10語程度、また運動もとても苦手でした。

日常の生活動作も全部解除が必要で、運動能力の向上のためにベビーヨガを取り入れたり、何よりもお友達が「楽しい!」と感じられるような工夫を取り入れ、言葉の習得のためには絵カードや口舌のトレーニングを繰り返していきました。
1年半のお友達の頑張りは、たくさんの言葉として、ずいぶん上手になった運動として、その手応えが感じられたのがちょうど今から半年前。

言葉がだいぶ増えたとはいえ、お友達はまだ正確な発音でスムーズな会話ができません。
いろいろとできることも増えてきましたが、実はまだ手先・指先をしっかり使うことが苦手で、例えばお箸を上手く使えないでいました。
保護者様は言葉が増えて来たお友達に「正しい発音でスムーズに会話ができるようになってほしい。」と希望しておられました。
身体のバランスがとれるようになり、苦手なお箸を上手く使えるようになってほしいと願っておられました。

 

保護者様が気にされていた通り、半年前よりも発語頻度は格段に増えたお友達ですが「サ行」「ザ行」「ラ行」「タ行」が苦手です。
お友達が苦手なお箸は、大・小様々なサイズのふわふわしたモールを器に移す練習課題ですが、ゆっくりであれば可能です。

身体の使い方はジャンプ・ステップなど半年前の投稿時点よりもとても上手になっています。
今回の目標は、まずは言葉でのコミュニケーションを楽しめるようになること、そして気持ちを言葉で表現できるようになることを目指します。
会話の機会をたくさん持ち、正しく発音できるように練習を繰り返し、また一方で身体のバランスがとれるように運動課題にも取り組んでいきます。
そして来年の就学を目指して、言語・数の学習もスタートさせることになりました。

選択したお友達の発音の課題には、発語カード、50音唱和、あいうえおのうた、舌口トレーニングが採用されました。
鏡で口舌の動きを見ながら舌口トレーニング、集団活動ではパタからトレーニングを行い、また発語の頻度を増やす目的で、発語カードはイラストの名前だけでなく何気ない会話・おしゃべりを試みました。
例えばリンゴの絵カードを見せながら、「りんごは好き?」「どうやって食べるの?」「どんな味がするの?」など、発語や語彙の獲得だけでなく親しく話しながら、考えて会話に対応できるように促しました。

お箸の練習は、以前からのモール移しを継続して取り入れます。
またそれだけでなく、制作や指先のトレーニングで巧緻性の向上を図り、お箸の動作に繋げていきます。
身体バランスの向上には、これまで通りの運動療育・感覚統合としてステップ・ジャンプ動作・体幹の訓練を継続します。
新しい課題の学習には、ひらがな・数字プリント、文字イラスト組み合わせカードなどを取り入れました。
ソーシャルスキルも磨いていきます。

新しい就学準備の課題には、ひらがなおけいこ・すうじのおけいこなどのプリント学習、そして名前の練習
ひらがなでは「ひらがな絵本」をお手本に見ながら、一文字ずつ丁寧に、丁寧に。
「あいうえおのうた」や「50音唱和」では、みんなの前に出て先生役を頑張って務めています。
お箸でつまむ練習は、これまでと同じようにモールをお椀からお椀に運びます。
ではあまり得意ではないお箸も、カラフルで様々な種類のモールを使うことで楽しそうに取り組んでくれています。

運動には苦手意識のあるお友達、新しい運動のコースを見せると「できないかも…」と自信がない様子です。
そんなお友達に先生はお手本を見せたり、リズムを作って楽しそうな様子を見せ「やってみる?」と尋ねます。
すると、さっきまでの躊躇いはどこ?とばかりに「やる!」と意欲満々のお友達。

ほんの半年前数ヶ月前であれば尻込みしたままだったお友達ですが、前向きな意欲を見せて取り組めています。
前回のブログ掲載から3ヶ月ほど経った初夏になった頃、ひと回り成長した新しい顔を見せてくれました。
(後編へ続きます)

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