COMPASSべっぷ 言葉と学校とお友達(2)

火曜日のCOMPASSです。
COMPASSべっぷのお友達が通い始めて半年が過ぎ、季節は真夏になりました。

COMPASSでは決まったルーティンがあり、着いてからの挨拶、トイレに行き、手洗いやうがいの後に指定された席へ着きます。

そこで先生がそ音日のスケジュールを示し、お友達はその1つ一つの予定を自分で確認し、納得してからスタートです。

しかし時間が経ち、楽しい活動が盛り込まれていたりすると、次の予定は何か、うっかり忘れてしまうこともあります。
これまでは気分を優先してしまいがちだったお友達ですが、この頃からは忘れてしまった予定を先生に聞き、ちゃんとリセットできています。

COMPASSに慣れたこと、できることが少しずつ増えてきたこと、そしてできたときたくさん褒めてもらえることがお友達の意欲を育てています。
療育の時間はずいぶん長く着座できるようになり、殆どの場合、どの活動も時間とルールを守って予定通りに動くことができるようになりました。
お友達にとっては、色々と指示されたり、苦手なことをさせる嫌いな場所だったCOMPASSですが、今ではすっかり大好きな場所へと変わってきました。

保護者様からも「COMPASSに通うことが楽しみで、短時間ですが学校に通うことができるようになりました。」と喜んでいただいています。
COMPASSで楽しかったこと、頑張ったこともたくさん話してくれるようになっているそうです。
「場面の切り替え」も、定着した予定の確認をするという工程を必ず踏むことでスムーズになり、最も気がかりだった黙り込んで言葉を発せない様子も、少しずつ気持ちを口にできる機会が増えてきていると変化を感じておられます。
尤も、最適なタイミングで、かつ想いの全部を表現できるまでには至っておらず、ご家庭では「本当は〇〇だった…」と、こぼすこともあるそうですが…。

COMPASSで経験したことが礎になり、学校と少しずつ関われるようになって、お友達には自信が育ってきたようです。
あれだけ行き渋り、登校もままならず、苦手や嫌いだという感情が先立ち、全身で拒否をしていた学習にも変化が現れています。
学習に意欲を見せるようになり、学校から夏休みの間に「全部やりきらなくてもいいからね。」と出された宿題を、何と全てやり終えることができています。

ここまで8ヶ月関わってきて、お友達には道筋さえ示せれば意欲も出せ、考えて行動もできることが明確になってきました。
これからもスケジュールやルールの明確化は必然として取り組み、引き続き楽しく安心して活動に取り組めるよう、お友達に必要な環境を整えながら次のステップへ進んでいきます。

これまで中心だった個別指導だけでなく、たくさんの集団活動の機会を作り、皆と仲良く活動する中で、お友達自身の意見を適切なときに、適切な伝わる言葉で言えるように導いていきます。
もちろん、大きな目標は毎日学校へ通うこと。
継続した登校に繋がるよう、日々ご家庭や学校、お友達を取り巻く関係機関と連携を密に取りながら、目標が現実になるように支援を続けます。

COMPASS発達支援センターべっぷ
所在地:〒874-0908
    大分県別府市上田の湯町17-17
連絡先:0977-84-7328

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