COMPASS高松.Jr 少し先の未来を照らして(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS高松Jrに通うお友達は5才、年長さんです。
来年の春にはピカピカの1年生になります。

保護者様によれば、お友達は少しの時間もじっとしていられないようで、買い物に連れていくのも大層骨が折れることだったそうです。
お友達との会話は、意思表示はあるものの語彙も少なく会話の成立は難しいようです。
保護者様は、お友達の言葉によるコミュニケーションの上達を願い、そして身辺自立を願っておられました。

支援計画として、高松Jrではアットホームな空気感で過ごしやすい環境を作り、お友達がCOMPASSに慣れて楽しく通えることが当面の目標として記載されます。
更に慣れてきた頃からは、周りのお友達と、あるいは先生と会話できる機会を作り、お友達や先生と関わりを増やし、言葉のやりとりを楽しむことができるよう導いていきます。

就学に向けた準備も交え、先生はご挨拶を来所のたびに一緒にやって定着を図りました。
ついでまず基本の着座、着座姿勢の維持を図りながら口舌の体操、コミュニケーションの練習と会話力の向上を目指します。
更に数唱、音読、指なぞり、手先の微細運動など、取り上げる課題は多岐にわたります。

座って目の前の課題に集中することは、座り慣れていないお友達には苦痛で辛いことでした。
お友達は長い時間座ることができず、姿勢を崩して集中できませんでした。
そこで、利用回数は決して多くありませんが、来所のたびに1から座り方を教え、少しずつ、少しずつ着座時間を伸ばせるよう取り組みました。

ひらがな50音は、会話の基本中の基本です。
あいうえお表を個人指導で唱え、また集団活動で唱和し、声を前に出す感覚を覚え、発声練習としても活用しました。
また、表のひらがなを触りながら、指でなぞり、文字の形と音を一致させていきます。
これらの活動は来所のたびに繰り返し繰り返し何度も行われました。

そろそろ文字を書く練習をしていい時期ではありますが、文字を書くのに必要な指先の力は大変弱いものでした。
指先が弱いこと、または肩の動き、腕の動きと分離して指先がくるくる使えないと、正しい姿勢で思った通りの文字は書けません。
そこで洗濯ばさみを摘んだり外したりする動作や、スナップやボタンを着脱したり、ビーズ通しなどを取り入れてうまく指先が使えるように導きました。
やがて、お友達の指先は次第にしっかり鉛筆を持てるようになっていきました。

お友達に限らず、不安や疑問を感じるどんな課題でも、解決のためにするべきなのは、まずは1歩をスタートすることです。
保護者様も、先生もお友達も、お互いの距離を測りつつ、迷い、戸惑い、悩み、抵抗や反発を受けながら、どんなときでも、それでも未来を見つめる視線と、ブレずに揺るがない対応を継続すると、その先にはきっと思っても見なかった景色の広がりを見る日がやってきます。

保護者様・COMPASSそして勿論お友達の頑張りが実を結び、お友達がCOMPASSに来所後、挨拶から帰宅するまでに大きな成長を見せたのは通い始めから半年が経ち、季節は春から夏へ移ろうと擦る時期だったそうです。

COMPASS発達支援センター高松.Jr
所在地:〒761-8071
    香川県高松市伏石町2155番地18 フィット伏石 Ⅱ 号棟
連絡先:087-864-5328

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