COMPASS熊本東 丁寧に関わること(2)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本東のお友達が通い始めて2年が経ち、3度目の冬を迎えています。
通い始めたときのお友達は、気持ちを自発的に言葉で発言できず、お友達同士の関わりも苦手。
課題が嫌だったとき、感情が昂ってしまったとき、言葉の代わりに癇癪を起こしたり、机の下に引きこもってしまったりするしかありませんでした。

COMPASSでは、お友達が大好きな仮面ライダーの塗り絵からその日の課題を始めることで、スムーズな課題の進行を狙いました。
少しずつ着座時間が伸び、塗り絵から筆記具を持って書くことに関心を向け、文字を書くことにも抵抗なく取り組めるように導いていきました。

取り組み始めた頃は、例えるなら厚い粘土層に一生懸命水を撒くような全く浸透する手応えを感じないような感覚でしたが、次第に土、今は砂地のようにどんどん吸収している感じだと、ずっと担当している先生は言います。
2年経った9月を迎えた頃には、これまで少しずつ見られていた変化がとても顕著に現れてきました。

その頃からお友達はCOMPASSに来ると、輝くような笑顔を見せてくれるようになりました。
苦手で机の下に逃げ込んでいた課題でも、少しも臆することなく「プリント好き!」「今日はひらがなを頑張る!」など意欲的な発言が聞かれるようになりました。

着座時間も30分間~40分と集中できるようになり、語彙が増え、会話のやり取りも上達し、自分の思い通りにならないことがあってもほぼ癇癪を起こすことなく気持ちの切り替えができるようになってきています。
この成長ぶりに保護者様も目を細められ、保育園の先生からも「9月以降、大変落ち着いて過ごせていて、癇癪が激減しています。」と、嬉しい報告をいただいています。

お友達は今も仮面ライダーは大好きで、話題にしようものなら立板に水、あらゆるライダーの知識や怪人の披露が長々と始まります。
長く続くお友達の話を腰を折らずにしっかりと聞いてきた先生の姿勢も、お友達に自信をつける環境に寄与してきたと思われます。
今ではそれ以外の話題でも「先生、あのね…」と頻繁にお友達から話しかけてくれるようになってきました。

 

COMPASSでは会話と同じく、課題の1つに巧緻性の訓練を取り入れ、継続してきました。
それも手伝ってか手先が器用になり、ハサミ使いは大人顔負けと思わせるほどの上達ぶりを見せるようになってきました。
この2年でお友達は「塗り絵とハサミ使いと仮面ライダーの知識は誰にも負けない!」という強みを手に入れ、表情も自信に満ちたものになっていきました。

塗り絵から始まった「書くこと」への意欲は、書字への興味や関心に昇華し、「〇〇ちゃんは、ひらがなが大好き!上手に書けるよ!」と、そんな頼もしい言葉が頻繁に聞かれるようになったことに、先生たちも大きな成長を感じています。
お友達も来年の春にはCOMPASSの児童発達を卒業し、いよいよ新一年生の仲間入りをすることに。
これからも変わらず丁寧な関わりを続けながら、さまざまな活動を通して活動を継続し、興味・関心の幅を広げ、入学準備にシフトしていきます。

COMPASS発達支援センター熊本東
所在地:〒862-0970
    熊本市東区渡鹿8丁目9番22号
連絡先:096-321-6788

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