COMPASS鍋島 まずは正しい姿勢から始まって(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS鍋島に今年3月から通い始めた年中さんのお友達。
人見知りがあり、園のお友達と遊びたいのですが、勇気を出して気持ちを伝えられません。
嫌なことがあると、唾吐き、大声、暴言と、好ましくない行動が目立ちます。
仲良く一緒に遊んでいても周りのお友達から注意を受けると、カッとなって手をあげてしまうこともあります。

保護者様はそんなお友達が気がかりで、「遊ぼう!」と自分から声をかけられるようになって欲しいと話されていました。
そして時折見せる激しい良くない行動がおさまって、使っていい言葉と使ってはいけない言葉を判断して話せるようになって欲しい。
危ないとわかっていることでも何度も繰り返してしまうので、危ない行動をしなくなるようになって欲しい。
ご家庭でも大好きな弟なのに、わざと叩いたり、ちょっかいをだして泣かせてしまうので、優しくして欲しい。
そんなお困りごとの解消とお友達の成長を願っておられました。

COMPASSの立てた個別支援計画は、保護者様の願いに寄り添って、活動を通して適切な言葉遣いや、人と関わる際のルールやマナーを知ることでお友達と仲良く遊べるようになることを目指します。
学習での目標は、ひらがなの読み書きが出来るようになり、自分の名前が書けるようになることを設定しました。

お友達と取り組む課題として、COMPASSの基本的な絵カードやあいうえお表の音読、数唱、なぞり書き、紙芝居や絵本の読み聞かせ、小集団遊び、パズル、塗り絵、COMPASSのプリントなどを選択しました。
特に50表音読やランダムカードの取り組み、静かタイムは毎回取り組んでひらがなが読めるように促しを続けます。

学習の際、まずは着座を促しますが、姿勢が悪く、落ち着いて目の前の課題に集中できません。
目の前の課題に取り組める準備は、正しい姿勢の維持からです。
そこで正しい着座姿勢のために、あえて背もたれがない椅子に座らせたり、机の脚の下の両サイドから輪ゴムを渡して、その輪ゴムを足置きとして踏んだ姿勢で、できるだけ姿勢の維持ができるように促しました。

時折、先生の話も聞いているのかどうか、判然としないこともあったそうです。
そんなときは、褒めるにしろ叱るにしろ、伝えたいことを必ず目を見て伝えるように心がけました。
少し慣れてくると、集団活動への参加も促すようになりましたが、やはり素直に話しかけられない様子も見られます。
そんなときには先生がお友達の代弁をしたり、間を取り持ち、スムーズな関わりの橋渡しに努めました。
やがて半年が経った頃、学習にも集団活動にも少しずつ前向きな姿勢を見せるようになり、成長の兆しが垣間見られるようになってきたといいます。
(後編へ続きます。)

COMPASS発達支援センター鍋島
所在地:〒849-0937
    佐賀県佐賀市鍋島5丁目3-6
連絡先:0952-37-5938

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