COMPASS宿毛 言葉の先の可能性へ(1)

土曜日のCOMPASSです。
この春、5年生になったばかりのお友達がCOMPASS宿毛に通い始めました。

お友達にはいくつかの発語はあるものの、語彙力の不足や発音の不明瞭さも手伝って、意思疎通には不十分。
言葉が上手に伝えられないもどかしさがあるようだと、お友達と会った先生は感じたそうです。
このためか、保護者様によれば、自分の訴えが通らないとき癇癪を起こし、自傷、他傷、「あ〜」と短時間言うことがあり、稀に壁に頭をぶつけたりすることがあるとのことでした。

保護者様は、お友達がいろいろな状況や環境に触れ、楽しく無理なく可能性を広げて成長して欲しい、また、できるだけたくさんの成功体験を積み重ねていって欲しいと希望しておられました。
個別支援計画では、まずCOMPASSの利用に慣れ、安心して過ごせるようになることを目指し、少しずつ出来ることを増やしていきます。
言葉の学びでは語彙数を増やし、言葉で意思を伝えられるようになることを目標に設定しました。

まず着座、そして姿勢を保ち、集中できるように促します。
語彙の獲得のために、絵本や絵カードを活用し、言葉に触れる機会を多く作りました。
声を出すきっかけになって欲しいと、カードや絵本に書かれた言葉を先生に続いて復唱を促しました。
明瞭な発語となるように、発声練習では、ひと文字ずつ、単音での発語を丁寧に確認しながら練習します。

数認知の向上のために、数に興味を持って数えられるよう選択したのは、まずは月例プリントです。
そのプリントの設問を正答に導くために手指を使って考えていきますが、手近にある具体物だけでなく、例えて数えるための半具体物のおはじきや数え棒などを活用しながら、いろいろなものの数とその数え方が一致するように取り組みます。

来所時や帰宅時だけでなく、人と出会った際に挨拶をするといったマナー、順番を守ることや正しく動くといったルールを知り、それに応じた行動ができるよう取り組んでいます。
機能訓練面として取り組んだのは「止まる」「動く」等の要素を取り入れた運動です。
集団でおこなう運動に楽しく参加できるよう促し、この挨拶や、会話を目指した言葉のやり取りができるように導いていきました。

特に言葉を復唱したり、言葉を発する際に、お友達は言葉の最初の1文字の音だけを発声することが度々ありました。
例えば「かえる」「からあげ」「貸して」などでも、一文字の「か」だけを発声するため、何を伝えたいのかわかりません。

続けて発声するのが難しいならと「か・え・る」や「か・し・て」と単語を1文字ずつ区切りながら、1語1語発声するよう提案してみます。
この試みは毎回挑戦することになり、伝えた単語が塊の明瞭な発声となるように繰り返し何度でも挑戦しました。

こうして言葉の習得を中心におき、他にも運動やルールを学ぶ機会を随所で作りながら、少しずつ成長を促していきました。
その結果、半年ほどでまず言葉に関しては変化が見られるようになったと言います。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター宿毛
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