COMPASS香美 声が言葉になるまでに(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS香美のお友達が通い始めたのは昨年の七夕でした。
当時年中さんだったお友達の困りごとは言葉が不明瞭なことでした。
そのために言いたいことがちゃんと相手に届かず、悔しい思いをしてしまいます。
保護者様の気がかりは、お友達の言葉の不明瞭さで、言語聴覚士の訓練を受けたいと希望しておられました。
綺麗に発声できるようになって、相手に思いを伝えられるようになって欲しいという願いを語っておられたと言います。

COMPASSは小さなお友達にとって見知らぬ新しい場所です。
そこでまずCOMPASSに通うこと、先生や場所に慣れて安心して過ごせるようになることを第一の目標としました。
慣れてきたらさまざまな活動に取り組み、また先生たちだけでなく、専門職の言語聴覚士も指導を受けて、自分の気持ちや要求を言葉で伝えられるようになることを目指していきます。

言葉の不明瞭さがあるためか、お友達の声はとても小さかったのだそうです。
そこで絵本の復唱、絵カードの呼称などで発声の明瞭さに取り組んでいきました。
その訓練の1つが口を大きく動かしての発声訓練です。
例えば挨拶の言葉での母音を明確に発声することや、特に舌足らずに聞こえてしまう「さ行」の発音練習を繰り返していきました。

子どもの中には、発声が不明瞭だと、話す相手から何度も聞き返されたりすることもあり、このため会話自体に自信が持てなくて話さなくなったり、余計に小さな声で話してしまうこともあるといいます。
そこで小さな成功体験をたくさん積み上げていこうと、先生が送迎中にたくさん話しかけることで、会話に抵抗感を無くし、自分の思いを伝えられるように導いていきました。

言語聴覚士による専門的な訓練も行われました。
例えば語音認知への訓練、聴覚把持力の向上などです。
お友達はまだ幼く、十分に聞くこと、理解すること、話すことなどの力が未発達である可能性がありました。
そこで専門職の目線からしっかりと聞き取り、それを自分で発声するための専門的なトレーニングを取り入れました。

これらの訓練は、通常、大人に用いられる専門的な訓練です。
大人の場合、聴覚が正常であれば聞いた言葉を模倣する際に綺麗な発声ができますが、聴力は正常なのに、語音が正しく認知できない場合があるのだそうです。
このケースでは多くの場合、言われたことを復唱することも難しく、話し言葉への理解も難しいのだとか。
聞いて理解する力を改善する聴覚向上のための訓練では、大人でも「絵カード」を活用したり、文章を聞いて質問に答える訓練などを行います。

まだ年中さんだったお友達、最初は長い時間集中できなかったのですが、通うたびに少しずつ面白そうに活動への集中を見せ始めていきました。
何よりもお友達の様子に変化が見られ、たくさん満面の笑顔が見られていったのは1ヶ月が過ぎた頃だったと言います。
(後編に続きます)

COMPASS.香美
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