児童発達支援センター大村 関わりの輪を広げて(1)

水曜日のCOMPASSです。
昨年9月、大村にセンターに系列のCOMPASSから移ってきたのが当時4歳のお友達。
環境の変化や音に敏感なお友達は、見慣れない場所ではひどく取り乱してしまいます。
トイレでの排泄習慣がなくトイレで大便が出来ないのだそうです。
また発語が少なく、コミュニケーションも苦手で、不安を感じると情緒が乱れ、指しゃぶりをする様子も見られました。

そんなお友達に保護者様は「自分の気持ちを言葉で表現できるようになって欲しい。」と話され、「オムツを卒業してトイレで大便ができるようになって欲しい。」と希望しておられました。
どちらかといえば消極的な性格のお友達です。
保護者様は、COMPASSに本人の自信に繋がる療育をして欲しいと願っておられました。

センターで立案した個別支援計画では、まず新しい事業所に慣れて穏やかに楽しく過ごすことから目指していきます。
そして、日常動作の自立を目指し、また周りのお友達と一緒に活動する楽しさを味わい、意欲的に取り組む姿勢になっていくように導くこと。
時間をかけて取り組み、お友達自身が自分の気持ちを表現して伝えようとする意欲を見せるようになり、簡単な言葉のやり取りを楽しむことが出来るようになることを目指していきます。

お友達はCOMPASSの送迎サービスを利用しています。
通っている園にお迎えに行くのですが、すんなりと送迎車に乗ることができませんでした。
車に乗りたくないと泣いて嫌がり、結局、送迎車に乗ることができなかったそうです。
そこで、送迎場所をご自宅に変更してみると、抵抗を見せないで落ち着いて車に乗ることができました。
まずはここからがスタートです。

COMPASSに着くといつものご挨拶から始まるルーティンをこなして着座します。
このルーティンには必ずトイレに行くことが入っているので、ともかくトイレに行って、そこで座るという行動を排泄できてもできなくても続けていくことにしました。
着座して行う個別指導で選択した教材は、COMPASSのプリントのB4、生活機能訓練(小集団から学習やゲーム)、塗り絵、点つなぎ、マッチング、集団活動(レクリエーション、伝承遊び等)そして口舌の体操などの言葉のトレーニングというメニューです。

着座姿勢を保つよう指示し、まずは口舌のトレーニングや発語の指導です。
コミュニケーションを試みて、先生はお友達が興味のある絵カードを使って模倣を促したり、そのアイテムについて話したりと会話の機会を作ることを心がけました。
そこでひどく緊張した様子を見せるお友達は、どうやら一人っきりの個別指導が苦手なようでした。

人との触れ合いに興味はあっても、それを意思表示するのが苦手なお友達。
そこで小員数の集団活動を企画し、他のお友達とと関わる時間を設けます。
活動の際には先生がそばで見守り、寄り添って、お友達が困っている様子を見せていると「〇〇って言うといいんじゃない?」などアドバイスをしていきました。

苦手な個別療育でしたが、仲の良いお友達と机を並べて取り組んでみると、継続的に着座して学習ができるようになってきました。
少しずつ集団活動の場面では周りのお友達との関わりも見られるようになってきました。
それでもまだ自分から積極的に集団に入ろうとはしないかったので、いつも先生がそばについて安心して参加できるように促し続けました。
(後編へ続きます。)

COMPASS児童発達支援センター大村
所在地:〒856-0807
    長崎県大村市宮小路1丁目258-7
連絡先:0957-47-7838

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧