COMPASS三豊 成長の階段を1つ…(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS三豊にお友達が通い始めたのは、今年のひな祭りからでした。
ご相談時にうかがった保護者様のお話によれば、落ち着きがなく、集中できず、興味が次々と変わっていくのだそうです。
一緒に買い物に行くときもどこに行ったか分からなくなったり、陳列してある商品を勝手に取って開けてしまったりと、全く目が離せないのだそうです。
そして、お友達からは積極的な発語がありませんでした。

保護者様のご意向としては「言葉で伝えることができるようになってほしい。」と娘とのコミュニケーションを願っておられました。
また、危険に繋がる行動がわかるようになり、自分で止める判断ができるようになって欲しいと希望しておられました。

個別支援計画の最初の目標として「お友達同士で関わりをもって、楽しく過ごしましょう。」、そして慣れてきてからは「自分の気持ちを簡単な言葉で伝えることができるようになりましょう。」という目標を目指していくことを設定しました。

当時お友達は3歳になったばかりです。
お友達に理解しやすくて効果の高い課題の教材には「絵カード」「微細運動(ボタン・ひも通し・型はめ等)」「プリントA-1」「シール貼り」などを選びました。
また発語、そして言葉のやり取りを目指し、先生との簡単な言葉のやりとり…例えば「これなあに?」「どれがすき?」など簡単な質問に答える練習、そして絵本の読み聞かせを行いながらコミュニケーションを図っていきます。

全てのお友達にそう接してきたように、お友達もまず玄関に入るときのご挨拶から始まるルーティンを経験していきます。
最初はご挨拶は珍しそうに眺めるだけでしたが、先生に手伝ってもらいながら小さな手で靴をしまい、鞄を机に運びます。
検温し、トイレに行き、手を洗い、着座を促します。

ですが落ち着かずソワソワ・・・、課題に集中できず、そして離席するというパターンが始まります。
先生はお友達と関わりながら興味のあるアイテムを探し、楽しくワクワクな気分で取り組めるように好きな教材や話題を取り入れ、着座時間が延ばせるように工夫しました。
気に入ったアイテムで楽しそうに活動しているお友達ですが、すぐに他のものに目移りしてしまいます。
まずは視界から入る情報をシャットアウトして、目の前の課題に集中できるように机の向きを壁方向にしたり、衝立で囲んでみたり…。

すぐに結果は現れませんが、来所のたびにしっかりと向き合い、少しでも笑顔で取り組んでくれるようにと関わっていきました。
着座の練習と指先の訓練以外にも、お友達同士で関わり、会話をする練習も欠かさず行っていきました。
そして、あっという間に3ヶ月目に入ってきました。
(後編へ続きます。)

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