COMPASS吉富Kind 柔く、逞しく(1)

土曜日のCOMPASSです。
COMPASS吉富Kindに、お友達が通い始めたのは一昨年の夏でした。
恥ずかしがりで、簡単に場所にも人にも心を開いてくれません。
会話の話題はほとんど自分目線のことが多く、乱暴な言葉遣いにちょっと驚かされます。
学習への関心も低く、落ち着かず、じっくり座って取り組むことが苦手です。

保護者様は、当時年中さんのお友達が落ち着きがないことを心配され「小学校に上がってからが心配」だと話されていました。
学習面では平均的でも良いので学習面の向上をしてほしいと言うことや、切り替えが苦手なので、指示をしっかり聞き入れて従い、速やかな切り替えができるようにと希望しておられました。
そして荒い言葉遣いを気にしておられ、正しく、優しく話せるようにと願っておられました。

個別支援計画では、正しい言葉遣い、良好なコミュニケーションを目指し、指示によって場面の切り替えができるようになることも目標とします。
小学校就学も視野に入れながら、ひらがな50音、数の基礎的な概念の習得、人との関わりなどにも取り組んで行くことにしました。
こうして始まったお友達とのCOMPASSの活動です。
まずは言葉の学びでは「あいうえお表唱和」「絵カード」などを活用していきました。
言葉遣いとは相手への思いやりが不可欠で、机上で学べることは少なく、人との関わりで学ぶものです。

そこで言葉の知識は個別指導で積み上げながら、小集団活動の機会を作り、相手の話を聞いてから自分の気持ちを話すと言う姿勢や、その都度好ましい言葉の選択を実践で経験していきます。
お友達が発する言葉を小さなお友達などは怖がるような場面もあったのだそうです。
そんなときはお友達にとって学びのチャンスです。
「もし自分が言われたらどう感じるかな?」など振り返って考えて他の言い方にすればよかったと反省していきます。
先生は適切な好ましい言い方を助言し、またリレーションの中で何度も振り返りを繰り返していきました。

言葉とは裏腹に、慎重派で、恥ずかしがり屋で、実は自信もないお友達。
先生が指示を出しても、相槌もなく、はっきりと態度に表せず、指示を理解しているのかが判断できないことも多く、このため、先生は大袈裟なくらいゆっくりと、目を合わせて丁寧に一つ一つ確認しながら指示を出すように心がけました。

慎重さと経験不足・自信のなさも手伝って、学習活動は特に消極的な取り組み姿勢を示していました。
このため、プリントでは一番易しいレベルの「A1」から始めます。
易しいレベルから取り組むことでできたと言う達成感を味わいやすいこと、プリント1枚でもしっかりと向き合う時間を重ねていくことで習慣化に繋げるといった意図があります。

お友達の活動は、どれもお友達の興味があるものや、得意なことからスタートし、完了すると必ず褒めて、次の行動へチャレンジする気持ちになりやすいよう心がけました。
できたときは必ず十分に褒め、「できた」ことを強く意識できるように促して自信に繋げていきます。
こうして、少しずつ「できた」ことを重ねるうちに自信がついてきたのか、学習ではお友達の慎重がゆっくりな理解となることもありましたが「やらされている」から「自分からやる」と言う姿勢に変化していきます。

(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター吉富Kind
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