COMPASS観音寺 最後までやり切るという学び(2)

金曜日のCOMPASSです。
観音寺にお友達が通い始めてから3年ほど経過し、お友達はもうすぐ中学2年生が目前という昨年の3月。
待ち望んでいた春を迎えるように、お友達にも成長の兆しが見られ始めました。

お友達は視線の先に気になるものがあると、そちらばかりが気になって離席してしまいました。
お友達は難しそうな課題を出されると、初めからやろうという意欲を見せませんでした。
お友達は苦手な書字の課題でも取り組み始めたと思えば、途中で投げ出してしまいました。
お手本と手元をしっかり見て鉛筆を進めることができなかったために納得いく文字も書けなかったようです。

COMPASSではまず環境を整え、壁や視線の先に気になるものがないように心がけ、この課題はどのくらいで終わるのか、今日はこれとこれだけといった見通しを立てることで最後まで挑戦する気持ちを育みました。
そして、お友達が一文字書くと、1枚完成させると、先生は一つひとつ精一杯褒めて自信につながるように、取り組む姿勢が習慣となるように促しを続けていきました。

月日の経過とともに、お友達は「最後まで頑張る」ことをひとカケラずつ習得していったようです。
中学2年生になる頃には、お友達はその日の課題を最後まで取り組めるようになってきました。
お手本の文字の形や姿を意識して書けないお友達でしたが、この頃からしっかりと手元に視線を合わせて運筆やなぞり書き、ひと筆書きの文字を書けるように変化を見せ、次第に強さも美しさも格段に違う文字が描かれるようになっていきました。

日常生活に必要な生活習慣についても来所のたびに繰り返し練習を重ねました。
元々お友達は荷物をロッカーに片付けもせず、服も脱ぎっぱなしでした。
これから社会に旅立つためにも整理整頓は大切な課題であるため、意識して服をたたむことや荷物の片付けの習慣化を目指していきました。
現在のところ、習慣として確固たる定着までは完成していませんが、それでも概ね一度の声かけだけで「自分がやるべきこと」としてテキパキと片付け、服をたためるようになりました。

そんな様子を送迎のたびに保護者様にも共有しています。
担当の先生がその日取り組んだプリントをお見せして、お友達の歩みの様子をご報告していますが、保護者様も次第になぞり書きができてきたり、書ける字が増えてきたことを喜んでいただいているのだそうです。

今ではすぐに離席することもなくなり、苦手な課題でも、とにかくまず取り掛かり始め、最後まで頑張ろうとする姿を見せ始め、プリント学習がお友達の習慣となり、集中して取り組める時間も飛躍的に延びてきています。
書字練習の際には一文字書けるごとに『できました!』と大きな〇を両手で作り、ジェスチャーで教えてくれるようになってきました。
最後までやり切ったときにみせるお友達の満面の笑顔は、先生たちにもこの上ない喜びを与えてくれるのだそうです。

こらからも継続した取り組みを続け、最後までやり切ることを基本とした学習、知識、生活動作についてもさらに磨きをかけていきます。
社会への旅立ちには人との関わりも外せない重要課題です。
このため集団活動の機会をたくさん作り、人との適切な距離感や関わり方を修得していき、お友達の明るい未来に貢献していきます。

COMPASS発達支援センター観音寺
所在地:〒768-0013
    香川県観音寺市村黒町230-2
連絡先0875-23-7328

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