COMPASS中讃センター 育てるべきは・・・(1)

火曜日のCOMPASSです。
一昨年の春、通い始めたのは年少さんになったばかりのお友達。
お友達は、お母様と一緒だと話せるそうですが、幼稚園でもひとりの時には全く話そうとしないそうです。
また話せても流れに従った言葉のやりとりが難しく、2〜3分間があいて前の話題を話し出すのだとか。
幼稚園でも集団での指示が通りにくく、一斉指示への反応が遅れがちなのだそうです。

そこで保護者様は、保護者様がいない園でもお友達や先生と話せるようになってほしいということや、自分の思いを言葉で上手く伝えられるようになってほしいということを希望しておられました。
保護者様の願いを受けた個別支援計画は、お友達がお友達同士の関わりを楽しめるようになり、自分の思いを言葉で伝えられるようになることを目指していきます。

そのために選択した課題は、絵本の読み聞かせ、口舌の体操、発音練習、ひらがな表、絵本の読み聞かせ、絵カード、数唱、数字探し、線なぞり、運筆、プリント、ひらがなのおけいこ、図形の記憶、色形マッチング、洗濯バサミ付け外し、ひも通し、ボタン、ピンセット、お箸の練習、コミュニケーションをたくさん経験することなどで、認知を上げ、言葉を知り、言葉を発信するための自信をつけ、巧緻性を高めていく内容です。

センターは毎日たくさんのお友達が賑やかに通ってきています。
「お母さんと一緒だと安心して話せる」ということは、お友達が自分から話せるような安心できる環境への配慮が必要だと思われました。
このため、できるだけ静かな個室を選択し、個別指導からスタートします。
先生はお友達を笑顔で迎え、優しく話しかけ、お友達の反応を急かさず穏やかに待つといった、柔らかい雰囲気作りを心がけました。
すると驚いたことに、自宅以外では会話ができなかったお友達が、COMPASSでは初日から言葉を発してくれたのだそうです。

お友達がCOMPASSの環境に慣れるにつれ、先生の声に表情を緩め、笑顔を見せ、次第に問いかけへの反応もはっきりと示し始め、徐々にコミュニケーションの形になっていきました。
しかし、言葉の学習のみならず、積み木やプットインなどでも自信が持てないことには様子見をしながらといった感じです。
明らかに「できない」「わからない」「苦手」という課題でも、その年代のお友達によくある、「先生やってー」「教えて〜」などという甘える言葉もお友達からは全く聞かれず、困りごとにも助けを求める発言はありませんでした。

自信がないから、助けも呼べません。
結局、お友達にまず必要なこと、育てるべきことは、自信を持つということに他なりませんでした。
そこで自信を持てるように易しい簡単な課題から提供し、出来たときにはそれはもう沢山褒めていきました。
一つやり遂げると、先生は褒めてくれます。
もしうまくできたら、手を叩いて喜んでくれます。
それが嬉しくて、お友達は達成感を沢山感じ、頑張ろうという意欲が見られ始め、お友達の様子に少しずつ変化が見られるようになっていきました。
(後編へ続きます)

中讃地区 COMPASS児童発達支援センター
所在地:〒763-0082
    香川県丸亀市土器町東4丁目780
連絡先:0877-24-5328

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