COMPASS下関 落ち着いて、1つずつ(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS下関に昨年夏から通うお友達は、現在小学校1年生。
保護者様は「思い通りにならないと癇癪をおこすので、言葉で思いを伝えられるようになってほしい。」という願いを語られていたそうです。
そこで、COMPASSの個別支援計画では言葉で思いを伝えられるようになることを目指していきます。
正しい姿勢で着座できるようになり、全部のひらがなの読み書きができるようになることも目標です。

お友達は、数は5までは数えられ、文字もひらがなの「や」「も」「り」はなぞらず書けていました。
ただ、お友達は気分のムラが激しく、突然大声を出すこともあったといいます。
じっとしていることが苦手で、とりわけ静かタイムを嫌がります。
きちんと座るように教えても、前を向いて着座できませんでした。

お友達の課題は静かタイム、あいうえお唱和、絵カード、絵本、月齢プリント、集団体操、運動遊び、ゲーム(貨物列車、椅子取りゲーム)、型はめパズル、、そして迷路です。
お友達は自分のやりたいことがあれば、それに強くこだわり、座学で正しい鉛筆の持ち方を教えていても取り組みができないときもありました。
今すぐやりたいのだろうけれど、後からできるので拘らなくても大丈夫だとわかって欲しくて、先生は「今はお勉強の時間なので、お勉強をします。」とやんわりと制し「終わったら後で続きをしましょうね。」と、促していきました。
特にお友達に頑張って欲しいのは、集中を高め、心が落ちつくための「静かタイム」だったのですが、お友達はほんの数分も姿勢を保っていられませんでした。

静かタイムは立腰姿勢で行われます。
手を膝に置き、スッと背筋を伸ばし、まっすぐ前を向いて静かに息をします。
しかしお友達は前を向いて座ることができないので、お友達が姿勢を崩すたびに先生は目の前に座り、先生自信がお手本を示しながら、姿勢を正すように声をかけ続けました。
なんとか静かタイムを少しでも継続できるようストップウォッチを使って、どこからどこまで、という見通しを立てられるよう、終わりが目に見えて分かるように心がけました。
離席こそないものの、じっと座っていられず、キョロキョロしたり、落ち着きのない様子を見せていました。

いくつかのひらがなはお手本なしに書けていましたが、そもそも書くのは苦手意識があったお友達。
書くことに自信が持てず「”あ”が書けない!」と落ち込む姿を見せ、机に伏せてしまいます。
初めてのひらがなを書くように指示すると「わからない!」「できないもん!」そう言いながら嫌がっていたそうです。
先生はお友達が少しでも書けたら褒め、自己肯定感を高められるように促しを続けました。
苦手意識はあっても、お手本となる50音表をそばに置くと、それだけで安心した様子を見せ、書くことに取り組めるようになっていきました。

お友達が苛立ったり癇癪を見せることのないように人と関わる機会も作っていきました。
人と上手に関わることも苦手だったお友達、たとえばゲームで負けると、悔しくて大声で泣き始めるのだそうです。
ルールに従ってゲームをすると、負けることもあれば勝つこともあり、勝ち負けがあることもルールです。
お友達にわかりやすく事前にルールを説明し、色々な場面や色々な結果を想定して一喜一憂で心が乱れないように図っていきました。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター下関
所在地:〒751-0849
    山口県下関市綾羅木本町2丁目2−1
連絡先:083-227-4328

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧