火曜日のCOMPASSです。
COMPASSそがわのお友達、1枚1枚薄皮を剥がすように少しずつ変化を見せていきました。
初めてCOMPASSに来た日は、周りが皆心配するほど泣いて嫌がり、ご両親にしがみついていたお友達。
ご家庭の環境もあり、日本語は話すことはもちろん、聞き取ることも苦手でした。
入室ができるようになってからも、着座を嫌がり、先生の指示に素直に従えませんでした。
また、園でもお困りごとだった集団活動へ参加することやトイレでの排泄もできませんでした。
お友達が好む「乗り物」というアイテムへの興味・関心を味方にして、楽しく療育ができるように試みた先生です。
しかし、周囲から聞こえる音や話し声、人が横切るといった動きが気になり、全く集中できずキョロキョロとするお友達。
先生は気が散らないように視界を制限し、壁に向いて座れるよう向きを工夫したりと環境に左右されないで集中できるように心がけたり、先生は諦めない声かけやお友達との取り組みを継続していきました。
やがて3ヶ月が経過した5月に入る頃には、様子が変わってきます。
お友達は着座を嫌がらなくなり、指示を聞いて療育に取り組めるようになってきました。
継続したトレーニングで、少しずつ発語が多くなり、単語の復唱だけでなくまだ不明瞭なところもありますが「せんせい」「おしまい」「ないねー」「ありがとう」「4さい」など、簡単なコミュニケーションができるようになってきました。
絵カードの模倣や、50音やひらがなのうたといった課題から始まり、最初はお友達の反応も、ほとんどがただ復唱するだけだったのですが、やがて「何歳?」と聞くと「4さい」と応えられるようになり、「せんせい」と呼ぶことができ、簡単なものですが会話のやり取りが出来るようになり、「あけて」と動作語も自分から言えるようになりといった、段階的に成長を遂げていることを先生も実感しているのだそうです。
言葉の成長にも著しい成長が見られます。
成長を阻んでいたお友達の中にあった自分ルールへのこだわりを捨て、新しいことを受け入れられるようになってからのお友達は飛躍的に成長を遂げています。
少しずつ言葉が伝わり始めると、お友達の表情にも行動にも変化が現れはじめ、保育所では拒否が強かったトイレへも声かけで行けるようになり、今はトレーニングパンツを使って過ごせるようになってきました。
言葉の理解にも著しい成長が見られ、簡単な言葉の指示が理解できるようになり、指示を聞いて、靴下を脱ぐ、席に座る、トイレに行くなど身辺のことが行えるようになってきました。
また、療育と遊びの時間が区別できるようになり、療育中は落ち着いて着座姿勢で課題に取り組む姿を見せています。
教室の中では「走らない」「押さない」などのルールもしっかり理解できていて、声掛けですぐにやめることが出来るようにもなりました。先日、お父様からも日本語での簡単な指示が通るようになり、少しずつコミュニケーションを取れるようになったことが嬉しいとお聞きしました。
最近はまだお友達同士で楽しく会話とまでは至っていないものの、お友達を興味を持ってよく見ている様子が見られ、お友達の動きの真似や、お友達と同じ遊びをする姿を見せるようになってきています。
確実に日本語と、言葉に宿る精神もお友達の中に育っているように感じられる最近のお友達。
言葉の学習以外では、トイレトレーニングをはじめ、巧緻性を含めた日常生活動作の向上を目指しながら楽しく習得しています。
会話は人と人との間で交わされることで向上していくものなので、人と関わる機会を作り、これからも何度も、何度でも、できるまで、わかるまで、繰り返し継続し、諦めない学びを続け、これからはたくさんのお友達との輪の中で新たな取り組みを続けていきます。
COMPASSそがわ
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