COMPASS鹿児島 経験と継続の掛け算(2)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS鹿児島のお友達が通い始めて半年、季節は冬になっていました。
当初のお友達は目も合わず、言葉がわからず、制止を聞かずに動き回り、座ることもできませんでした。

自分の名前も認識していなかったお友達に、先生は何度も話しかけ、楽しい活動でお友達の気分を上げて関わり続けていきました。
例えば簡単なパズルを嵌め終わったら、先生は手放しで喜び、たくさん褒めてくれました。
座ろうとしなかったお友達が座れたとき、先生はたくさん褒めてくれて、カラフルなクレヨンを出してなぞり書きを楽しく教えてくれました。

こうして遊びの中で、運動の中で楽しく経験を積んでいったお友達です。
その年の年末には、来所すると速攻で「おもちゃコーナー」に走っていきますが、先生が「座りましょう」と促すと、おもちゃを持ったままではありますが、席に戻り、着座が出来るようになりました。
お友達は「静かタイム」や「50音唱和」に挑戦しますが、10分くらいはお友達ひとりで着座できるようになり、周りのお友達がいても気が散って動くことなく、一緒の空間に居ることもできるようになってきました。

先生が名前を呼ぶと、笑顔を見せて反応するようになり、ハイタッチなどの簡単なボディタッチも嫌がらずに受け入れてくれるようになりました。
そればかりでなく、先生が話すとき、お友達は言葉を聞こうとする姿を見せるようになり、視線も合うことが増えてきたのだそうです。

1年が経ち、お友達は4歳になり、保育園に就園しました。
年少さんになったお友達は、着座できる時間も少しずつ延びてきています。
ほぼ全ての生活動作に介助が必要だったお友達ですが、玄関で靴の着脱ができるようになりました。

来所時のルーティンのうち、カバンをしまう、トイレにいき、手洗いやうがいといった一連の流れもお手伝いが必要な部分もありますが、自分から進んでやろうとする姿勢を見せ始めているのだそうです。
現在絶賛練習中のトイレトレーニングは、最初はこのルーティンの中で形だけトイレに行くことから始めました。
今では嫌がらずトイレに座って排泄しようと頑張っていて、その姿は先生たちの目にも微笑ましく映っているのだそうです。

トイレトレーニングが順調に進んでいることや、名前を呼ぶと反応するようになったことなど、保護者様も成長していく姿を喜んでおられます。
当初の保護者の願いのひとつにお友達と仲良くして欲しいというものがありました。
現在のお友達同士で遊ぶにはまだハードルが高いようですが、近頃お友達はよく周りを見るようになりました。

他のお友達が使っているおもちゃに興味を示したり、同じ空間に他のお友達がいても気にならなくなったりと、少しずつ変化を見せ始めたところです。
COMPASSではこれまでと同様、優しく、毅然とした姿勢でお友達の1歩先を目指して日々療育に取り組んでいきます。

残念ながら、今はまだ意味のある発語を聞くまでには至っていません。
言葉には、目線、表情、身振り手振りと言ったジェスチャー、そして言葉と言う4つの要素があります。
もちろん発語を目指した発声訓練も行いますが、並行してまずは簡単なジェスチャーの習得を目指します。
これからもたくさんの経験を通して、少しずつ心と体でいろいろなことを学び、お友達自身の力に変えていけるよう導いていきます。

COMPASS発達支援センター鹿児島
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