火曜日のCOMPASSです。
COMPASS新下関駅前のお友達に変化が見られるようになったのは、今年の6月になった頃でした。
お友達は感情を表すことや言葉での表現がうまくできず、人との関わりが苦手でした。

お友達のために選択した課題は作文や日記。
より状況や心情がわかる表現方法を練習したり、個別活動でも話し方の訓練を続けてきました。
お友達が答えやすいように先生は色々なパターンの会話のやり取りを示し、より伝わる表現を習得して行ったお友達です。
それでも、どこか頑なに心を見せないように頑張っているようでした。

お友達は学習のときに困っていても、なかなか「わかりません」と助けを求めることもできませんでした。
ところが、ある時期から変化が現れ始めます。
難しい学習にぶつかり、分からない悔しさで感情がいっぱいになり、先生の前でためらいもなく声を出して泣き出したのだそうです。

涙は雄弁。
これは、言葉だけでなく感情も表さなかったお友達にとって、心を解放し、自分をさらけ出せるようになったと考えられ、先生はようやく心のつながりができ、信頼されていると感じた瞬間でした。

以前は言葉たらずのために、なかなか人との関わりも難しかったお友達。
このため小集団での活動をたくさん経験できるよう、機会を作ってきました。
さらにゲームや集団活動には先生も関わり、周りのお友達との間を取り持つ手助けに入ります。
この経験を積み重ねることで、お友達は少しずつ伝わる喜びを経験していきました。

それまではなかなか自分から「〇〇したい」と言えず、自分の気持ちを発信することができなかったお友達ですが、今年の初夏頃になると、楽しいときに「楽しい」、嫌なことを「嫌です」と自己発信ができるようになってきました。
保護者様もこのお友達の変化に気づいておられ「自分の意思で行動できるようになり、先生だけではなくお友達にも自分の気持ちを伝えられるようになってきました。」と評価していただいています。

もっと外に出たいと声をあげているお友達自身の心が解放されるように、そして人との関わりを包んでいけるようにと願い、これからも関わりを続けていきます。
これからも引き続き作文や絵日記などを通して、お友達の想いをより表現できるように働きかけ、お友達同士の関わりも大切にしていきます。

もっと弾けるような笑顔を見せてくれるよう、常に表面ではなく内面に目を向け、より良い環境、より良い関わりで心を解放できるように心がけていきます。

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