COMPASS善通寺GROW 表現力向上を目指して(1)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASSに通い始めてもうすぐ4年目を迎えるお友達がいます。
通い始めたのは年長さんだった12月からで、当初は集団活動では話の内容を理解できていないことも多く、都度、個別に伝えて促していく必要がありました。
また、学習面では計算や読み書きなどでこんがらがってしまい、わからなくなる姿が見られたそうです。

保護者様もお友達の学習が遅れ気味だということを気にしておられました。
「学年にあった学習ができていないので、取り組んでほしい。」と希望を話しておられ、また会話についてもお友達は表現が拙く、もっとスムーズに会話ができるようになってほしいと願っておられました。
また、ゲームなどでは勝ち負けに強いこだわりを見せているので、ゲームそのものを楽しめるようになってほしいとおっしゃっていたそうです。

そこでCOMPASSでは個別支援計画に「他者とのやりとりがスムーズにできるようになり、コミュニケーションが円滑になる」という目標を掲げました。
また知識として学ぶだけでなく、ルールのある遊びを通して周りのお友達と同じように楽しくルールを守った活動ができることも目指していきます。

お友達は進んで着座し、学習への意欲を見せて取り組むというタイプではありませんでした。
そこで、まず心を解放し、集中力の向上を狙って学習前の軽い運動を行いました。
着座して学習を始めるものの、先生が事前に伝えていた指示や説明への理解が難しく、手順に手間取ることが度々ありました。

理解することが苦手で、指示や説明を伝えるときに明らかにわからないという表情が見てとれたときは、言葉を置き換えたり、図解で示したりとさまざまなアプローチを行いました。
その取り組みは今も続き、常に話し合う機会を設け、より良い方法を検討し合っています。

SSTの学習も行われ、「こんな時どうする?」というテーマで、例えばお友達が並んでいる所に横から入ってしまうことはいいこと?悪いこと?などという質問にすぐに正解を教えるのではなく、お友達が自分で考える機会を作っていきました。

間違えたくない思いが強く、少し混乱した学習では取り組む勇気が出せないでいたお友達。
それでもさまざまな取り組みを来所のたびにしっかりとこなしていくうちに、徐々に学習面では計算が自分で考えて、一人で取り組めるようにできるようになってきました。
それだけではなく、強かった勝ち負けへのこだわりも次第に見られなくなり、スムーズに切り替えられるようになっていきました。
(後編へ続きます)

COMPASS善通寺GROW
所在地:〒765-0003
    香川県善通寺市善通寺町2丁目5-16
連絡先:087-735-9328

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