COMPASS松茂 鉛筆を持つところから(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS松茂のお友達は3年前の秋から通い始めました。
当時お友達は年長さん、鉛筆を持ったこともないとのことで、またひらがなも読めませんでした。
会話はできますがその言葉は不明瞭で、よく独り言を呟いていたお友達。
また周りに気も留めず、服を脱ぎたいときに脱いでしまうのだそうです。

保護者様は、就学を控えたお友達の学習の遅れをサポートして欲しいと話され、言葉の発音が拙いので、上手に発声できるようになって欲しいという願いも語られていました。
また、COMPASSには身体を使った運動を経験して欲しいというご希望を話しておられました。
個別支援計画では、まずお友達がCOMPASSに馴染んで楽しく通えるように促し、お友達が出来るようになることを増やし、自信に繋げられるように導きます。
また、お友達と一緒に活動に参加し、「楽しさ」をたくさん経験できるようになることを目指していきます。

お友達のために考案した課題は、言葉の成長のための口舌の体操、あいうえおの絵本、ひらがな50音読み書き、COMPASSのプリント(なぞり書き)、また指先トレーニングとしてモール移し、パズル、おはじき、ビー玉、型はめなどでした。

机に向かって何かをする、覚える、考えるといった学習活動の経験がないお友達。
着座の経験もなく、じっと座っていられず、離席を繰り返してしまいます。
先生は、その都度声を掛け「(お勉強が)終わるまでは席を立ちません。」と優しくも毅然と伝えながら、それでもすぐにまた離席してしまうお友達に声をかけ…、の繰り返しでした。
言葉の学びのため、あいうえおの絵本を一緒に見ながら先生の言葉を模倣するように促し、ひらがな50音の唱和を試み、明瞭な音と不明瞭な音を探り改善を試み、また欠かさず口舌の体操を10分行いました。

集団活動への参加も促しましたが、独り言が多く、また上手に関われず、お友達とのトラブルも多かったと言います。
その都度先生は声をかけ、話し方を伝え、間を取り持つように促していきました。
話し方を伝え、何度も練習し、関わり方を学べるように促し続けていくと、徐々にトラブルが少なくなっていきました。

心がけたことは、お友達の目をしっかり見つめ、繰り返し、繰り返し、何度も、何度でもわかるまで、できるまで繰り返すことです。
やがてひと月が過ぎ、2か月、そして3ヶ月が過ぎた頃にはお友達のお薄に変化が見られるようになりました。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター松茂
所在地:〒771-0219
    徳島県板野郡笹木野字八北開拓170-1-2F
連絡先:088-699-0138

(施設名をクリックして頂くと、施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
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