COMPASS松山 座れるようになってから(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS松山のお友達は、年少さんになった昨年の春から通い始めています。

お友達は発語が少なく、何か言いたそうにしていても何を言いたいのかわからなかったのだとか。
これはおそらくご家族以外との関わりがほとんどなく、語彙が少ないことも相まって、他者とのやり取りが難しかったのではないかと考えられています。

そのほかにもお友達は行動やものに対するこだわりが強く、何かを止めてと言われても、気持ちの切り替えが出来ず、癇癪を起こしがちでした。
いつも落ち着かない様子のお友達、食事など、座ったまま落ち着いて活動することが難しく、離席をしては連れ戻すという状態だったそうです。

保護者様は人と関われるようになり、やり取りが出来るようになってほしいと願っておられました。
離席がちなお友達ですが、落ち着いて活動出来るようになり、座って活動に参加出来るようになってほしいと希望しておられました。
またすぐに苛立ち、言葉の代わりに癇癪を起こしがちでしたが、気持ちを言葉で伝えられるようになって欲しいと望まれていました。

COMPASSの個別支援計画では、生活リズムを身に付け、落ち着いて活動出来るようになることを最初の目標と定め、一つひとつ身辺自立を図りながら、他者とのコミュニケーション力の向上を目指します。お友達のために選択した活動は、何はともあれ着座姿勢の習得でした。
お友達が興味を持っている活動で、リラックスしながら正しい姿勢で座ることを練習し、その姿勢の保持を頑張ることから始まります。

ところが、お友達は利用開始直後の期間は、指示に従追おうとせず、座って活動することも難しい状態でした。
促されてやっと座ったかと思うと、すぐに気になる方へ歩き出し、あっという間に離席。
そこで先生は離席のたびにお友達を引き戻し、着席するように何度も促さなければなりませんでした。

お友達は乗り物が大好きでした。
事前に準備したお友達が興味のあるミニカーなどの玩具や、乗り物の絵本などで、座っておもちゃに触れたり、絵本を一緒に見たりすることに気を惹いて席に戻るように繰り返し声かけを行いました。
1日のうちに何度も着席するように促しながら、それでも通い続けるうちに、目の前のプリントや活動を意識できるようになってきたお友達です。

少し慣れた頃から始まった会話につながる第1歩は、吹き戻しや吹上ボールなどを用いた口の体操からでした。
強く息を吐けることや、柔軟に口輪筋が動かなければ良い滑舌の綺麗な言葉にはならないからです。
また語彙を増やし、会話へとつながる練習としては「絵カード」を読み、模倣すること、50音唱和、口腔体操、発声練習で声を前に出す、体から解き放すという練習を行います。
こうした活動を経て、次第に先生との呼吸が合い始め、学びの姿勢に変化が見られるようになっていきますが、これは真夏の8月くらいからだったと言います。
(後編へ続きます)

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