COMPASS唐津 何度でも練習を積み重ねて(1)

金曜日のCOMPASSです。
佐賀県のCOMPASS唐津に中学3の秋から通い始めたお友達も、春には高校3年生です。
お友達は理解がゆっくりめで、人と関わることが苦手、特に初対面の人との会話には抵抗があるようです。
顔馴染みであるはずの学校の先生やクラスメイトとの会話もスムーズなコミュニケーションとは言えません。
今お友達の課題で迷子になりがちなのがお金の計算で、お金のやり取りの理解で混乱しているようです。

保護者様は「社会に出て困らない程度の会話能力、コミュニケーション能力を身につけてほしい。」と話しておられました。
特にお友達が苦手な計算・お金の管理は大切なことなので、生活に必要最低限の力を身につけて欲しいと願っておられました。

COMPASSでは、これまでお友達と一緒にたくさんの活動を経験してきました。
卒業までの限られた時間をお友達にとって最高の時間として有効に活かすために、COMPASSでは保護者様の願いに寄り添った個別支援計画を作成します。

まずはお友達の今できる活動や生活の場を広げ、会話の感情や表現の方法を学び、他者とのコミュニケーションがスムーズにとれることを目指します。
そして、たくさんのCOMPASSのお友達との関わりを通して、日常生活動作を学び、必要なことを習得できるように導きます。
お友達との活動に選択したのは、計算問題、絵カードなどの数の認知や会話の学習に向けたもの、お金の模型を使った金銭理解学習、買い物訓練など実践的なものをたくさん取り入れました。

しばらくはお友達とのコミュニケーションは手探りでした。
お友達との会話でのタイミングは掴みづらく、すぐに回答できそうな質問にも、お友達が言葉を探すのにかなりの時間が必要でした。
活動で戸惑っている様子のお友達から何か聞いてくるかなと、しばらく待ってもお友達からの会話が始まることもありませんでした。
そのやり取りから、先生の話しかけている話の内容を理解できているのか、判然としないことも多く、なかなか心をオープンにしたコミュニケーションといかないままお友達と先生との取り組みは続きました。

お金の計算も始まります。
プリント上の算数の増減は数の変化だけですが、お金の増減は数の変化だけでなく、その金額に見合うお金の種類と数を揃えることが伴います。
お金と金額の計算、これは複雑で理解が難しい課題です。
おもちゃのコインを使った計算に挑戦してみますが、早速お友達の混乱が始まります。

お金の管理は日常生活を送る上でとても大事な課題なので、先生は急かさず、最後まできっちり計算できるように根気よく促しつづけました。
こうして会話とお金の課題を中心に、何度も何度でも繰り返し練習を積み重ね、少しずつコミュニケーションに変化が現れ始めたのは、1年過ぎた翌年の9月ごろだったと言います。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター唐津
所在地:〒847-0821
    佐賀県唐津市町田1丁目8-5前田ビル1階101
連絡先:0955-53-8638

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧