COMPASS多良見 感情のコントロールから笑顔へ(1)

土曜日のCOMPASSです。
COMPASS多良見に通い始めて1年になる7歳のお友達は、4月には小学校2年生に進級します。
通い始めた頃のお友達は、事業所内を走ったり、うろうろしたりといつも落ち着いていられませんでした。
促しに応じて着座することも難しく、座ってもすぐに離席を繰り返します。
帰りの時間にスムーズな身支度ができないときや、自分の思った通りにいかないときも、先生に苛立ちの感情をぶつけて、叩いたり蹴ったりといった行動が見られることもありました。

保護者様はそんなお友達に、まず新しい環境でも元気に過ごして欲しいとおっしゃっていました。
スムーズな身支度の流れを掴み、ひとりでできるようになって欲しい、また興味や関心を広げて欲しい、表現の幅も広がって欲しい、そして集団の中で過ごし、お友達と過ごすことができるようになって欲しいといった願いを話しておられました。

個別支援計画では、まずお友達がCOMPASSという新しい環境に慣れ、安心して過ごせるようになってくれることから取り組みます。
少しずつ活動の流れを知り、楽しく活動に参加できるようになり、やりたいことや気持ちを言葉だけでなくいろいろな手段で先生に伝えられるようになることを目標とします。
様々な経験を経て、自分の身の回りのことが自主的にできるようになり、絵本読みなどの活動にも積極的に参加できるようになり、やがて集団活動にも参加できるように導いていきます。

こうして始まったCOMPASSですが、お友達の目の前にはいくつもの新しい扉があり、最初の頃はその1つ1つを押し開けることに抵抗し、なかなか先に進めませんでした。
何度も根気よく療育の流れを伝え、立ったらその都度戻って座るように何度も声をかけ続けました。
先生は流れの説明にスケッチブックを活用し、身支度の流れなどもわかりやすいように絵で伝えるように工夫しました。

お友達は誰かと一緒に過ごすことを好まず、パーテーションで囲った場所などで、ひとりで過ごしたがりました。
そこで先生は集団活動への足がかりとして、少しずつ周りのお友達と過ごせるように、お友達の大好きなおもちゃや教材を活用して、他のお友達もいる場所で広げ、できるだけ一緒に過ごすことに慣れていくように促し続けました。
とはいえお友達は誰かと場所や時間を共有することを嫌がりましたが、なかなかうまくいきませんでした。

 

それでも先生は決して諦めず、何度も興味のあるもので誘い、同じ時間を共有することで、少しずつ他のお友達と同じ場にいることに慣れていったようです。
この流れの中で、時間はかかりましたが、集団活動の場面でもただその場にいることから始めました。
お友達は嫌がっていましたが、何度も根気よく関わって活動を促し続け、皆と同じ場にいることを少しずつ受け入れていったようでした。

活動で思い通りにならないと、先生にストレートに感情をぶつけ、叩くなどの行動が目立ちました。
そのときはお友達にわかる言葉でそんな行動をしてはいけないことを伝え続けました。
いつものスケジュールが急な変更になったときの対応も難しく、視覚的にわかりやすいような絵などで支援を行います。

そんなときも先生は決して投げ出さず、繰り返し、繰り返し、何度も、何度でも、根気よく、視覚的に或いはわかりやすい言葉で端的に伝わるよう、先生たちは皆同じ方針で支援を徹底し、取り組んでいきました。
半年ほど経つと、少しずつお友達の様子に変化が見られるようになってきました。
(後編へ続きます)

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