COMPASS坂出 ポジショニングと療育成果(1)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS坂出に昨年1月から通っているのは、この春年長さんになったお友達。
利用開始前のお友達は自分の意見が通らないときには泣いて癇癪を起こしていました。
皆で遊んでいても、物の貸し借りが苦手で、さらには片付けられず次から次へと物を出してしまいます。
体幹が弱く、バランスをとるときには体が揺れてしまい、またバランス感覚も敏感とは言えませんでした。

そろそろ就学準備に入るこの時期です。
保護者様も「意思が通らず癇癪を起こすのではなく、落ち着いて物事を理解し、我慢する力を身につけてほしい。」と話しておられました。
また、上手に物の貸し借りができるようになり、お友達にも優しく接してほしいと願われ、さらに弱い体幹を気にされ、体幹を身につけ、運動神経を鍛えてほしいとも願っておられました。

個別支援計画ではひとりで日常生活動作ができるよう身辺自立を目指していきます。
また、数字、ひらがな、カタカナなど読み書きが一人でもできるようになり、体幹の訓練のために平均台渡りやケンケンパを常に取り入れ、バランス感覚を補えるよう取り組みました。。
このため、みつばのオリジナルプリントEを順番にこなし、絵本読み、絵カードなどでしっかり言葉の理解と優しい伝え方を学びます。
出来ないことがあるとやけくそになってしまうこともあるので、イライラしないよう声掛けや気分転換などで気持ちを落ち着かせるように心がけました。

自己主張が激しいのは自分の意見がしっかりある一方で自分しか見えていないからですが、みんな平等、同じように頑張っている仲間という社会性の認識を高める声掛けに努めました。
お友達の主張はかなり強く、泣いているときは全くと言っていいほど聞く耳を持たず、指示が通りません。
そんなときは落ち着くまで見守りながら、要求へのこだわりが薄れ、切り替えられるようになるまでそっと待つように心がけました。
また、気に入ったものを渡せない、人の使っているものを欲しがるといった物の貸し借りが難しいこともありました。
感情が昂っているときは、叩いたりといった他害行動をやってしまうこともあるので、先生はその場でポジショニングの確立に努めました。

ポジショニングというのもCOMPASSならではの療育の考え方です。
自由ということと、無責任に勝手に振る舞うのでは全く違います。
絶対に無視できない尊敬すべき従う相手として先生が存在していなければ、療育は成り立ちません。
きっと大きな声を出せば、乱暴に叱ればその場はおさまると思いますが、同時にお友達は怖くないと従わない間違った方向に育っていきます。
そこで先生は、どんなときも優しくお友達の心に響く話し方を駆使し、お友達が認め、受け入れる立ち位置にいる先生として発言していきます。
ポジショニングを確立するためには、なんと言ってもお友達との人間関係の構築が欠かせません。

ひとたび叩いてしまったときは、どちらのお友達も、お互いに最低の気分のはずです。
本当はそんなとき、お友達はやり過ごしてしまいたいのかもしれません。
ですが、先生はブレることなく相手のお友達に対して向き合い、自分のやってしまったことを謝るように促します。
COMPASSの物はみんなで使うのだと教えながら、他のお友達へのお願いの仕方も教えます。
しっかり仲直りを取り持った後は、やっていいことと悪いことの区別の確立を目指して都度指導していきました。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター坂出
所在地:〒762-0038
    香川県坂出市笠指町3-1 いなだビル1F
連絡先:0877-85-9368

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