COMPASS古賀 言葉を発するまでに(2)

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS古賀のお友達が通い始めてから8か月が過ぎた今年の1月になった頃、変化は現れ始めます。
利用開始時は、発語がなく身振り手振りがお友達のコミュニケーションでした。

トイレトレーニングでは、様子を見ながらトイレでの排泄を促し続けると、トイレでの排泄の成功が増え、尿意を伝えることもできるようになってきました。
成功するたびに先生たちはこぞってお友達を褒め、お友達も褒められることが嬉しくて、次第にトイレでの排泄がお友達のあたりまえの習慣になっていきました。

言葉の学びでは、毎回、口舌の体操や絵カードを使って言葉を習得し、先生と向き合って言葉を交わす機会を作っていきました。
言葉もかなり覚えていますが、発語はまだ不明瞭な所もあり、上手な会話のやり取りにも課題を残します。

それでも会話の練習で伝え方がわかってくると、周りのお友達に興味を持ち始め、一緒に遊ぼうとしたり、挨拶を交わすようになってきました。
お友達同士の関わりでは会話を実践するたびに小さな課題を発見し、次の練習ではその課題の克服に取り組み、日を追うごとに少しずつ上達が見られています。

今でも初めて行うことには抵抗があるようですが、しっかり信頼関係のできている先生が楽しそうにやってみせると「よし、ぼくも!」と挑戦しようとする様子を見せています。
生活動作のもう一つの課題だった食事を取ることも、食べる動作を補助箸を使って自分で食べることから取り組んで行きました。

食べられないものが多かった偏食については、気が進まない食材でも周りで励ましながら、褒めながら食べ進めるように取り組んで行きました。
時間はかかりましたが、今ではお弁当に入れられたものは完食できるようになってきました。

保護者様もお友達の歩みをしっかりご覧になっておられ、排泄面では少しずつトイレで排泄できるようになったこと、ご家庭でも前向きにトレーニングを行い、就寝時もパンツで過ごしているなど着実な成長を評価していただいています。

また、発語は文字数が多くなると不明瞭さが強く出てしまう傾向はあるものの、発語しやすい単語は明瞭になってきたこと、また食べ物に興味を持てるように変化が見られ、強かった偏食も少しずつ減り、これまでと違う道を歩きはじめたことを喜んでおられます。
COMPASSでも言葉を発するまでにかけた時間をこれからは明瞭化を目指して取り組んでいく予定です。

4月になり、お友達は年長さんに進級しました。
これからは就学を視野に入れ、文字の読み書き・数量の概念の理解と向上を目指していきます。
さらに明瞭な発語を増やし、まだジェスチャーに留まっているトイレサインなどを言葉で伝えられるように導き、笑顔と言葉で溢れた楽しい日常となるように促していきます。

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