COMPASS高知.Jr 好奇心の芽生えを促して(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS高知.Jrに一昨年の初夏から通っているのは、この春に小学生になったお友達です。
当時年中さんだったお友達は、言葉による表現が不十分でした。

お友達の好む虫の名前や、「やって!」「これなに?」など単語のみの発信はありましたが、言える単語は少なく、復唱も難しかったのだそうです。
自分の気持ちを言葉で伝えられないもどかしさで、ご家庭で母への甘えが叶わなかったとき、思った通りにならなかったときには自傷行為や癇癪を起こしたり、母に手をあげてしまうこともあったのだとか。

保護者様は、伝わらないもどかしさから起きる叩いたり、つねったり、自分を傷つけるような行動がなくなり、言葉で気持ちを伝えられるようになってほしいと切に願っておられました。
COMPASSでは保護者様の願いに寄り添い、個別支援計画を立案しました。
まずは、コンパスの流れが分かり、安心して過ごせるようになることから取り組み、リラックスできてからは、たくさんの言葉を覚えて、気持ちを伝えられるように導いていくことを目指しました。

言葉がスムーズに出ずに会話につながらない、言いたいことはこんなにあるのに…、という辛い状態のお友達。
言葉を獲得し、表現を磨き、スムーズに意思疎通ができるように、絵本の読み聞かせ・絵カード・単音節や単語の復唱・動作模倣・プリント教材・数字カード・おはじきなどの活動でさまざまな言葉に触れ、知っている言葉が増えるように支援に取り組みます。

当初のお友達は単語の復唱も難しく、声かけにも反応を示さないことも多かったお友達。
それでも先生は、繰り返し言葉を聞かせ続けたり、言語聴覚士の指導のもとで手をグーパーさせるなどの動作模倣や音声の模倣に取り組みました。
もちろん、少しでも反応があったり、頑張ってできたことがあると、大いに褒め、お友達のやる気につながるように心掛けました。

当時、まだ手先の動きに不器用さを残していたお友達。
肩だけで動かそうとする状態から手先、指先だけで動かせるよう、ビーズ通しやペグ差しなどで楽しくトレーニングを続けます。
好きでよく知っている虫の名前などだけでなく、まだ知らないたくさんのものの名前をはじめ、数字カードで数を知り、おはじきなどで数字に興味が持てるように取り組みました。

また個別指導の時間や余暇の時間に先生と密に関わり、また周りのお友達との関係を作るために先生が仲立ちに入り、人との関わりの楽しさを感じられるよう促し、自然な関わりが生まれるように促していきました。
こうして何度も何度でもできるまで言葉を知り、使えるように促し続けていきます。
やがて昨年の秋を迎える頃にはお友達の言葉だけでなく総合的な成長の兆しが現れ始めます。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター高知 .Jr
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